発達障害者は「供述弱者」になりやすい | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、風が強くて、すごく花粉が飛んでいたようです。主人も、鼻水がすごく出ると言っていましたし、外で会ったお友達も、涙が止まらなと言っていました。まだまだ、花粉症は続きますね。

 

今朝の朝日新聞に、「供述弱者」の記事が載っていました。「供述弱者」という言葉を、この記事で、初めて知りました。

 

「供述弱者」とは、障害等の特性により、取調官に迎合しやすい人のことを言うそうです。

 

今回の記事の内容は、24歳の時、看護助手として働いていた病院で、患者さんの人工呼吸器のチューブを外したとして、殺人容疑で逮捕された女性の話です。

 

その後12年間の服役中に、服役中に、軽度の知的障害と発達障害の診断を受けて、再審無罪になったという内容でした。

 

再審の中で、患者さんの人口呼吸器のチューブは、そもそも外れておらず、病死という検視結果もでているそうです。なのに、なぜ自分がチューブを外し殺害したなどど、うその供述をしたのででしょうか。

 

この方は、幼いころから、優秀な兄と比べて勉強が出来ず、劣等感と愛情飢餓を抱いて育ったそうです。看護師の仕事も、障害特性からうまくできず、職場でも孤立していたそうです。

 

そんな中、取調をした若い刑事に、「君は、賢い」などといわれ、ジュースの差し入れなどを受けるうちに、刑事に好意をいだき、「自分を見て欲しい」と、渇望していた気持ちを利用され、刑事に誘導されるまま、虚偽自白したそうです。

 

女性は、刑事のことを、「私の理解者」だと思い込み、積極的に相手の望む供述をしてしまったのだそうです。まさに、「供述弱者」です。

 

今、この女性は、「供述弱者」の存在を広めるために、集会などで、体験談を話しているそうです。

 

調べたところ、判決では、大学教授のコメント(以下、抜粋)も添えられていて、「発達障害の人は、相手の意図を読み取ることが苦手である。自分の言っていないことでも、言い含められてしまったり、強い口調に対して、意味が分からなくても『ごめんなさい』と言ってしまったりするリスクがある。

 

警察の取り調べで、今後は、簡易に知的障害を把握できるような手法を取り入れることが必要と考えられる。

 

また発達障害の可能性がある場合には、十分に障害特性に配慮するなど、今後、十分な取り組みが求められる」と添えられたそうです。

 

この教授は、発達障害者本人が突然の事態に対応できないことへの理解を世の中に求め、司法に対しては、障害特性への対策の必要性を訴えているそうです。

 

「供述弱者」の人を守る、法律やルールが一刻も早くできる事を望みます。

 

【くすっと、コーナー】

 

姪っ子さんが、遅くなってしまったけどと言って、ホワイトデーにと、カラフルドーナツを持ってきてくれました。

 

「インスタ映えするドーナツ」だそうです。チョコが少し、溶けてしまいましたが、クマがドーナツを抱っこしています。

 

息子は、クマが、かわいそうで食べられないといって、普通のドーナツ食べてました。せっかく、買ってきてくれたのにです・・・・ (;゚Д゚)

 

 

 

追伸

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