親子でヘルプが出せるようになっておく大切さ。 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。地震、すごく揺れましたね。震度4でした。大きな揺れだったのに、息子は、9時半過ぎに寝てしまって、起きませんでした。大きな余震が無い事を祈ります。

 

今日は、隣の市の福祉施設で親の会の座談会に参加してきました。自粛期間中に、市内の福祉施設で利用者さんたちが作った折鶴で作ったオブジェが素敵でした。

 

 

今日のお話しの中で、自閉症の子、その親御さんもヘルプを出すのが苦手だという話になりました。

 

自閉症の子は、そもそも、自分で解決することを選ぶので、親や周りの人にヘルプを出しません。出せるようになってもらうために、練習や経験を積む必要があります。

 

困っている時に、周りに働きかけると、助けてもらえるという経験をしてもらうには、困る場面を支援者が設定することも、時には必要です。

 

息子とやったのは、小さい頃なら、食事の時に、フォークを用意しない。「いただきます」といって、食べようとするとフォークが無いと気づいて息子が困っていたら、「フォークないね。フォークちょうだいっていってね」と、親が言ってから、息子に渡しました。

 

大きくなったら、療育の調理の時に、材料を持たせ忘れる。足りないからどうすればいいか、お母さんに電話してみようと、療育先の支援員さんに、事前にお願いしておいて、電話してどうすればいいか指示を仰ぐ練習をしました。

 

あとは、大人同士や、兄妹などに手伝ってもらって、困った時に肩を叩いて注意喚起してから話しかけるところや、「ちょっといい?」といってから、お願いをするなど、どうヘルプを出せばいいか、お手本になるようにしました。

 

親がコントロールできる、子どもが「困る状態」を作って、どうヘルプを出せばいいかを教えていきました。また、ヘルプを出せば、周りの人が、助けてくれるというところを、意識して見せ、経験させました。

 

親御さんのヘルプに関してです。自閉症の子の親御さんは、真面目で、几帳面な方が多く、子育ては、絶対親がしなくちゃいけない、母親が責任をもたなくては・・・と、追いつめられてしまう方が多いと聞いています。

 

親が「困っている」と相談してこなくても、幼稚園や学校の先生、放課後デイサービスや療育先の支援員の方は、親御さんに声をかけてあげて欲しいです。

 

自分一人で、スペシャルニーズな子育てをしなくていいと気づかせてあげて欲しいです。ヘルプさえ、出してもらえれば、必ず助けてもらえます。

 

福祉サービスで、子どもを預かってもらったり、療育してもらうこともできます。金銭的支援も色々とあります。自分だけで、子育てしなくていいのです。情報を得ることが必要です。先生でも、支援員さんでもいいです。ヘルプを出しましょう。

 

自分の家だけでない、自分の家の子だけでないと思えたら、ずいぶん気持ちが楽になります。私も、診断が出たばかりのころに、先輩お母さんに話を聞いてもらって、楽になりました。親の会に入って、地域の情報を得るのも、いいと思います。

 

親子で、ヘルプを出せるようになることが大切だと思います。

 

【今日のいいとこ探し】

 

仕事帰りに、本屋によって来たという息子。なんでも、仕事帰りのジュースを買おうと思ったら、財布に5000円札しか入っていなかったそうで、小銭に崩そうと、本屋に行ったそうです。

 

そこで、「小田急ロマンスカーの歴史」という、素敵な本を見つけたそうで、帰ってきたら、見せてくれました。

 

小銭が無い時に、お店で物を買ってお札を崩したということに、びっくりしました。こんなことも、出来る様になっていたんですね。すごい成長です。

 

 

追伸

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