曖昧が受け入れられない自閉症の特性 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日も、最高気温27度と、10月とは思えませんね。でも、ご近所のお庭でコスモスが綺麗に咲いていました。秋の気配が感じられます。

 

 

録画したテレビで、過積載のトラックを取り締まる警察の話がやっていました。積載重量は、3500キログラム。実際に積んでいたのは、6250キログラム。

 

それを見ていた娘が、「ほぼ2倍だね」と言ったら、息子が、「2倍じゃないよ、2750キログラムオーバーだよ。2倍なら7000キログラム」と、娘の言葉を、すごい勢いで訂正しました。

 

会話としては、すごい積載オーバーをしたことを「だいじょうぶかなな・・・」と、話題にしていたのですが、息子は、その会話の意味がわからず、妹が曖昧な数字をいったことの方に、フォーカスしてしまい、数字が違うのが許せなかったようです。

 

曖昧な表現が、わからないというか、許せないのが自閉症の特性です。こだわってしまうポイントかもしれません。

 

普段の会話でも、曖昧でなく具体定な指示が必要になります。

 

「そこ」とか、「あそこ」という指示でなく、「机の下」とか、「赤いポストの横」などと、具体的に言うとわかりやすくなります。

 

時間も、「あと5分」というより、「14:05になったら・・」と言う方が理解しやすいです。

 

息子に、指示を出す時に、気をつけているのは、「絵に描ける」指示かどうかです。抽象的なものや、曖昧なものは、自閉症の人には、とても分かりずらいです。

 

「平和」や「責任を持つ」など、絵に描けません。それでも、教えないといけない時は、「平和」なら、「戦争をしない」とか「ケンカをしない」「仲よくする」といった、息子の理解している言葉を使います。

 

「責任を持つ」は、勉強会で講師の先生が教えてくださいました。「持つ」という言葉が分かっている人ほど、混乱してしまう言葉なので、「1人で最後まで全部やる」ことと教えたとおっしゃってました。

 

日本語は、特に、色々ないい回しや意味が1つでない言葉が多いので、自閉症の人には、とても難しい言葉だそうです。

 

書く時にも、ひらがな、カタカナ、漢字の3種類があり、さらに縦書きというのも、難しいのだそうです。

 

自閉症の人は、会話したり、文章を書くことを、定型発達の人よりも努力しないとできないことを忘れないでいようと思います。

 

【今日のいいとこ探し】

 

タブレットを見ていたら、マックの冬季限定メニュー「三角チョコパイ」と「たっぷりカスタードクリーム」の宣伝が出てきたそうで、息子が、「発売になったら、お母さんも買う?」と聞いてきました。

 

「お母さんは、チョコパイがいいな・・」と返事をしたら、「〇〇(妹)は、チョコパイ食べられるかなあ・・・」と聞いてきました。食べられるのなら、一緒に買ってきてくれるつもりの様です。やさしいお兄ちゃんです。

 

 

追伸

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