障害者(保護者)をだます悪質商法について | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。玄関横のミントのプランター、溢れんばかりに繁茂してきました。先日、ホームセンターで見つけたヒヨコのフィギア置いてみました。葉っぱの間からのぞいて見ているようで、かわいいです。

 

 

今日、突然、美術出版社を名乗る人から、電話がありました。昨年行った息子の個展を、その会社の美術評論家の方観に来て、作品の素晴らしさに、感激して、その出版社の出す美術雑誌の9月号に息子を取り上げるというのです。

 

話の内容としては、「アウトサイダーアート」として、息子さんの絵をぜひ載せたい、何枚か絵をお借りして、それを弊社専属のカメラマンが写真に撮り、その中から、掲載作品を選びたいというのです。

 

息子さんの作品は、「自由でのびのびと個性的で、観る者へ訴えかける力があると、当社の評論家が申していました」というのです。

 

「アウトサイダーアート」とは、誰かに教わった技法でなく、自己流で制作された美術作品のことをいうそうです。日本では、精神の方の障害者アートの色合いが濃いようです。

 

ここまで聞くと、「息子の作品が美術評論家の方の目に留まって、雑誌に掲載されるうれしい」となるところなのですが、ちょっと待ったです。

 

まず、掲載には、8万5千円のお金がかかるというのです。写真撮影料や掲載料だそうです。要は、お金目的の勧誘です。A4の半分に、カラーでポストカードサイズの作品掲載があり、作者のプロフィール、美術評論家の方が、息子の絵を評論してくれるそうです。

 

息子の絵を褒めてくれていますが、実際に、個展を観にはきていないと思いました。

 

アンケートにも名前は無かったですし、そもそも、息子描く「キャラ鉄」の絵は、アニメと電車のコラボで、著作権に引っかかります。なので、絵画展などに出品できないのです。なので、個展をひらいたのです。

 

また、全て色鉛筆画ですので、印刷にも耐えられません。それなのに、本当に雑誌掲載できるのでしょうか。

 

詐欺か、詐欺でないかが微妙なラインです。

 

実際に、数量は少ないですが、月刊で発行しています。でも、その雑誌は、巻頭記事だけ美術的ですが、残りは、うちのように勧誘されてお金を払った方の作品が多数載っているという形態です。

 

お金を払ってでも、美術誌に取り上げてもらってうれしい方は、喜んでお金を払うのでいいと思います。

 

でも、アウトサイダーアート(障害者アート)として、オンライン上で、ひろった情報から、障害者(保護者)へ声をかけるというのは、許せませんでした。明日、断りの電話をします。

 

別な市の親の会には、「ひきこもり」対応をしている団体として、掲載料を払って、雑誌に連絡先を載せませんかというFAXが来たそうです。

 

ひきこもりの方の中に、一定数の発達障害のある方がいるのは、事実ですが、自閉症の親の会は、ひきこもりの対応をしている訳ではありません。ここでも、お金(掲載料)が目的だとしか思えません。

 

どちらも、障害者(保護者)をだます悪質商法です。ひどい人もいるものだと思いました。騙されないように気を付けないといけないですね。

 

【今日のいいとこ探し】

 

夕飯後の食器洗いは、息子の役割です。お父さんが、食事をするのが遅れていたら、いつも食器洗いの時間になっていたのですが、「待ってる。後で洗う」といって、予定を変更して待ってくれました。

 

スケジュールと違うことを、自分から受け入れられるようなったことに、成長を感じます。

 

 

追伸

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