高校3年間で、伸びたスキル | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日も、暖かったですね。明日、娘の卒業式なので、着物と袴を借りに行ってきました。今日、学校であったことを、いろいろ話してくれました。仲のいいお友だちとも、最後にお別れがいえたようです。

 

娘が高校に入学した3年前は、社会性の低さ、体力の無さ、ソーシャルスキルの無さ、自己肯定感の低さが目立ってしまい、本当に不安しかありませんでした。

 

それが3年たって、いろいろ変わってきました。以下に挙げてみたいと思います。娘の高校3年間の成長ですね。

 

○自分の得意なこと、苦手なことを理解した

 →忘れっぽい、人の言うことに傷つきやすい、字が汚い等、苦手なので、そうなっても仕方が無いと諦める部分と、忘れないように、母や友達に忘れてたら言ってくれるよう頼むようになった。

 

 →クラスの仕事などで、不得意な対人的なことは受けない、でも得意な絵を描いたり、企画などは受ける。

 

○地球は自分中心に回ってないと気が付く。相手にも人生がある。

 →自分のやりたいこと、希望だけを押しと押し通すのでなく、相手の立場にたって言ったり、行動できるようになった。

 

○凹んだり、落ち込んだ時に、元気を出す方法を身に付けた

 →以前なら、落ち込みっぱなしだったが、友人や母に愚痴る。大好きなアニメキャラやゲームキャラグッズやボイスで癒してもらう。

 

○休みの日や緊急事態宣言中に、遊ぶ友人のグループが出来た。

 →学校帰りや休日に出かけたり、家に居る間、一緒にゲームしたり、電話で話すグループができた。夜遅くまで、話したり、無駄に見えるがアニメぐっすにお小遣いつぎこんだり、高校生らしい無茶ぶりが目立ってきた。

 

○ボーイフレンドと3年近くつきあっている。

 →恋愛は、かなりハードルが高いと思いましたが、相手を思ったり、一緒に居る時間が楽しいという感覚をもてているようで、見守っていきたいと思っています。

 

○バイトを定期的に始めて、働く意味がわかってきた。金銭感覚が身についてきた。

 →「働く」対価に、「お金」がもらえるということを理解してきた。たいへんなキツイ仕事だと、時給も高い。仕事となると、簡単に休めないので、体調管理も大事だとわかった。

 

 →兄が特例子会社で、きっちり働いているということも理解して、尊敬している。

 

○誰かに頼られて、それに答え、感謝されるという「信頼」される心地よさに気が付いた。「ありがとう」がうれしい。

 →副部長やクラスのTシャツ委員など、責任のある仕事について、大変だけど、それをやり遂げた時に達成感や、友人や先生に頼られるということは、自分の行動に責任をもつことを意識するようになった。人間性がアップした感じです。

 

以上、書いてみると、本当に、娘は成長しました。ただ、これから、どんな大学生活が待っているのかわからないので、不安こともあります。

 

でも、スタートの時点では、大学からの支援は無しで行くことにしました、もし、学校生活で困ることがでたら、自分から生徒指導室やカウンセリングルームを使うということで、高校からの引継ぎをしてもらいました。

 

楽しい大学生活になるといいと思います。明日は、娘の卒業式です。

 

【今日のいいとこ探し】

 

今日は、3月11日、東日本大震災の起こった日です。息子が、「僕は、小学4年生で、交流級で授業を受けていたら、ぐらぐらして、地震がきて本当に怖かったんだよ・・・」と、話してくれました。

 

心の中の気持ちを絵にしたそうです。息子の「切なる願い」です。

 

 

 

追伸

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