発達障害の診断を受けるメリットとデメリット | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。北海道で、初雪が降ったとテレビで放送していました。ご近所のお庭でも、早くも水仙の花が咲いていました。冬は、そこまで来ていますね。

 

 

昨日のブログの「診断を受ける時に・・・」の際に、話したお母さんに、診断を受けるメリットと、デメリットを教えて欲しいと言われました。「私の考え、感じたことですが・・・」と、前置きして、以下の様な話をしました。

 

≪メリット≫

 

○診断がおりても、子どもは変わらないが、親はどうすればいいかが見えてくる。どうして子どもがそんな言動をとるのか、どういう対応をすればいいのかが、診断を受けたことに具体的になります。

 

○学校や社会へ、支援を求めやすくなる。診断がないと、親が心配性なだけ、「そのうち慣れます」的な、対応をされがちですが、「自閉症なので、○○な配慮をしてください」と、子どもの困り感を訴えやすくなります。

 

○親だけで、悩まなくてよくなる。病院や療育先、相談支援事業所、親の会など、相談できるところが増える。療育、ガイドヘルパー、放課後デイサービス等、福祉のサービスを受けられる。

 

○将来的に、就労を考えた時に、福祉枠で配慮をもらいながら、働くことができる。障害者年金などで、親亡き後も、最低限の生活は保証される。

 

○子どもが他の子と同じにできない事に、理由がつくので、親も子も気持ちが楽になる。「友達とうまくいかないのは、自閉症のせいだったんだ」とか、「叱っても、何を言っても出来なかったのは、私の子育てが間違っていたのでなく、障害のせいだったんだ」と、納得できます。

 

≪デメリット≫

 

○「自分は、自閉症だから、しょうがない・・・」と、障害を理由に、子どもが開き直ったり、やらない、理由にしてしまう。努力するのでなく、逃げてしまうことがある。

 

○親がショックを受けて、メンタル的に不安定になる。自分の子どもに障害があるということを受容するのは、時間がかかります。将来を悲観する方も大勢います。

 

○福祉枠での就労は、企業や特例子会社でも、お給料や雇用形態に、制限があります。低賃金で、半年から1年の契約社員になる場合が多いです。さらに事業所だと、工賃は、非常に低いです。

 

以上です。

 

診断を受けても、口外しなければ、誰にもわかりません。一般就労もできますし、必ず支援級や養護学校にいかなくては、いけないわけではありません。

 

診断を受けるのは、子どもの為であり、親がこれからどうしていけばいいのかを知るために必要なことだと思います。私は、早い時期(3歳半検診)で、息子の障害がわかりました。早めに、診断がついてよかったと思っています。

 

【今日のいいとこ探し】

 

放課後デイサービスの半期ごとの面談に行ってきました。自分で出入りする自立型のデイサービスなので、親が様子を見ることができません。

 

息子が、自分のやりたいことを、職員さんやお友だちに、プレゼンテーションして生き生きと活動していることや、その息子の姿を見て、触発されて活動に積極的になった子がいるという話もきけました。

 

最初は、高機能の子が多いので、心配していたのですが、ちゃんと自分の居場所が作れているようで、ホッとしました。

 

卒業まで、あと4か月あまり、このまま楽しく過ごせればと思います。

 

追伸

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