こだわりのモノを、普通のモノに替えていく | 自閉症スペクトラムの窓

自閉症スペクトラムの窓

~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、1日朝から学校へ行って、卒業アルバムのクラスページを作ってきました。

 

各クラス、それぞれ味があって、いい感じに仕上がりました。写真注文や背景の紙の準備やシール付箋の順など、色々準備が大変でしたが、楽しく、わいわい話もできて楽しかったです。

 

 

結局夕方までかかってしまいましたが、無事に終わってよかったです。夕焼け綺麗でした。

 

アルバムつくりを一緒にしたお母さんから、お子さんの安心グッズの眼鏡についての話がでました。学校から、急に持ってくるのを禁止されたというのです。

 

以前の実習先で「度の入っていない伊達眼鏡は無し、着けてはいけない」と、いうルールがあり、それを踏まえて学校でも禁止といわれたそうです。

 

実習は、終わりました。そこは、残念ながら就労先になりませんでした。ということは、「眼鏡は無しルール」は、必要ないはずです。

 

以前から使っている、安心グッズの「眼鏡」の使用は、許可されていいと思うのですが、ダメだといわれたそうです。

 

そのお子さんは、以前は安心グッズとして、トイレットペーパーの芯を持っていっていました。それを、他の人から見ても、おかしくない・不自然に見えない眼鏡にかえっていったという経緯があります。

 

授業中に、眼鏡で遊んでしまうので、ダメというならわかりますが、そうではなく、実習でダメと言われたからだそうです。不安な気持ちを、落ち着かせるためのグッズです。半年ある学校生活のことを考えると、理不尽な学校の要求に、そのお母さんは困惑していました。

 

自閉症スペクトラムの子に限らず、こだわりのモノやルーチンをもっている子は、沢山います。それが、周りを不快にさせたり、奇異な目でみられるようなこと(モノ)なら、社会生活になじんだモノや行動に、変えていく工夫を、皆さんしています。それを認めて欲しいですね。

 

例えば

 

○耳ふさぎを止められない

 →イヤホンで好きな音楽を聴く、イヤーマフをする

 

○ぬいぐるみを持って歩く

 →キーホルダーの小さなぬいぐるみにする。肌触りのいいタオルを持ち歩く

 

○きかんしゃトーマスの本を持って歩く

 →大きくなったら、月刊「鉄道ファン」にする。年齢的にOKな雑誌にする

 

○服をめくってタグを触る

 →ハンドタオルにタグを縫い付ける。そちらをポケット、カバンに入れて触る

 

○服を舐める、噛んで引っ張る

 →リストバンドをして、そこなら舐めたり、噛んだりしてOKにする

 

○ジャージやゴムズボン以外を吐きたがらない 

 →ゴムのデニムジーパンや後ろだけゴムで、チャック付きのズボンにする。

 

我が子に、落ち着いて過ごしてもらうために、さらには、地域になじんで生活していって欲しいという願いから、親は色々考え工夫し、日々の積み重ねをしています。出来れば、その思いが、子どもに関わる人の共通認識になるといいですね。

 

【クスっと、コーナー】

 

この週末に、腕時計を無くしてしまった息子。企業就労(特に清掃業務)では、必須アイテムなので、防水付きですが、安い時計を買ってきました。

 

 

放デイから、帰えって来た息子に、代わりの腕時計を見せたところ、息子から「そうだよ、僕はこれが、ずっと前から欲しかったんだよ。ありがとう。お母さん」と、お礼を言われました。

 

無くしたのは、たぶん一昨日ですが、「ずっと前?」って一体いつなんでしょう・・・・・・