診断がなくても、学校に支援をお願いするポイント | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。朝、すごく寒かったですね。急に冬になったようです。ご近所のお庭の柿を、カラスが群れですごい勢いで食べていました。人間が採る前になくなりそうです。

 

 

中学生の娘さんを持つお母さんから、相談がありました。診断は出ていないのですが、ご兄弟に、診断がでています。我が家と似た状況です。

 

入学してから、部活に入り、勉強も頑張っていたのですが、夏休みの宿題を提出していなかったことが、今になってわかり、成績の授業態度点が悪くなってしまったそうです。

 

また部活でも、先輩からの指示に納得がいかず、かなり精神的に辛い状況だそうです。部活は、上下関係もありますし、顧問の先生の理解、同級生との関係など、複雑な社会性が求められます。

 

診断が無いので、学校への配慮は、お願いしていないということでしたが、特別支援をお願いしていい状況だと思いました。このままだと、自己評価を下げてしまいます。

 

我が家の娘も、提出物のことや、対人面の苦手さから来る学校での孤立を経験しています。心因性の頭痛・腹痛、不登校もありました。

 

中学校だと、提出物をきちんと出さないと、定期テストの点がいくら良くても、いい成績(内申点)につながりません。高校受験に支障が出てしまいます。

 

なので、学校に支援をお願いすることを提案しました。その際、診断名は必要ありません。

 

「この子は、こういう特性を持っていて、今、たいへん苦しい状況です。この状態がこのまま続くと不登校になるかもしれません。子どもに合った支援をお願いします」で、いいのです。

 

学校は、障害のある無しに関わらず、支援が必要な子に、特別支援をすることを、義務づけられています。以下、支援のお願いをするポイントです。

 

○診断名はなくていい。子どもの特性、困り感、何を支援して欲しいか、具体的に伝える。親と学校の連携を提案する。回覧できるように、紙ベースの資料にして渡すことが望ましい。

 

→例、提出物の件は、子どもが自分で管理するのは難しいので、大事なものは、親に連絡して欲しい、友達関係のトラブルに、先生が間に入って欲しい等

 

○担任の先生とコーディネーターの先生両方に伝える。そこから、学年の各教科担任に、同じことをお願いする。

 

→何かあれば、クラス担任に子どもの情報を集約してもらい、親に連絡が来るように手配する。中学の担任は、自分の教える教科しか、子どもの状況を見れません。

 

○本人にも、学校と親が連絡をとったことを、知らせる。困った時、先生は味方してくれると説明する。相談室などを、使うのもありです。

 

→クラス担任でなくても、コーディネーター、部活の顧問、図書の先生等、子どもが信頼できて、話やすい先生を、学校の中に1人でもいいので見つけておく。

 

○本人が特別支援を嫌がる場合は、親と先生が密に連絡をとり、本人に知らせず、裏で対応する。

 

→子どもに、プライドや反抗心があるので、表立った特別扱いを嫌がるケースがあります。その時は、担任に、わが子だけを特別扱いするのでなく、学校全体のルールとしたり、クラスごとに「提出物の件」を、再確認してもらう方法をとるといいでしょう。

 

以上のことを、学校にお願いすることを提案しました。相談者の娘さんが、落ち着いて、楽しい学校生活が送れるようになるといいですね。

 

【クスっと、コーナー】

 

今日は、姪っ子の2歳半のお子さんを預かりました。

 

小さい子どもが得意でない息子。その子が来たら「自分の部屋にいる」と、言って2階の自分の部屋に避難していきました。

 

夕方、息子の部屋に行って見ると、2段ベットから、毛布がぐるりと掛けてあり、下の段の机が見えないように、天蓋のようになっていました。

 

作品を描くのを邪魔されたくなかったようです。そこまでしていると、思いませんでした ( ´艸`)

 

 

追伸

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