大阪地裁の判決について | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。グリーンカーテンのゴーヤが、いっきに伸び始めました。根元の茎は、直径1センチを超えました。夏の終わりの追い込みです。実も、何個も成り始めました。しばらくゴーヤ料理ですね。


自閉症スペクトラムの窓-ゴーヤ11


今日は、息子は、療育先のサマープログラムで羽田空港見学に行ってきました。妹のお土産を買い忘れて帰りの電車で荒れたそうですが、それ以外は、楽しい充実した外出でした。


療育先のプログラムなので、写真入りのスケジュールに、お昼のレストランのメニューも詳しく提示してくれてとても落ち着いて参加できたようです。


自閉症スペクトラムの窓-写真スケジュール    自閉症スペクトラムの窓-写真付メニュー


母は、サマープログラムの間、娘と市営プールへ行きました。久しぶりに、じっくり娘に付き添い、成長ややはり息子と違う点を感じました。宿題も折り合いをつけながら、褒めて気分をのせながらやってもらいました。娘も息子と同じように手をかけてあげないといけないですね。


大阪地裁のアスペルガー症候群を有するとされる42歳の男性の、実姉の殺人事件についての判決の話が朝日新聞朝刊に載っていました。判決理由の文言の中に


「アスペルガー症候群の対応できる受け皿が(社会に)何ら用意されていない。再犯のおそれが強く心配され、許される限り、刑務所への長期収容が必要」


とあったそうです。この裁判員裁判で、検察の求刑の16年より重い懲役20年の判決がでました。


佐々木正美先生や、日本自閉症協会や他の障害者団体からも意見がでていますが、社会に発達障害の理解が全然広がっていないことを実感しました。裁判員の方が、どのくらい発達障害を理解したのでしょう。


この事件について、新聞にあまり載っていない情報があります。


○被告人とその弁護士が「殺人の罪を犯したが、アスペルガーだから無罪又は執行猶予付き判決を求める」と裁判の中で主張している。被告側が事件後、診断を受けてアスペルガーだと主張している


○被告の親や、他の兄妹は、被告人の出所後の身柄を引き受けを拒否している。


この裁判のケースの問題点は、2点あると、私は思います。


1≪裁判所へ訴えていくべきこと≫

発達障害があるから、長く社会から隔離して、刑務所へ入れたほうがいいというのでは、なんの解決にもなりません。出所後、受け入れ先がない犯罪者の刑期はすべて伸ばしていくのでしょうか。発達障害の間違った理解で、刑期が伸びてはいけないと思います。


2≪被告側への働きかけ≫

被告側は、保護観察付きの無罪を主張してるそうですが、アスペルガー症候群でも、重大な案件の罪は配慮は必要ですが、無罪ではいけません。きちっと責任を問うべきだと思います。


発達障害の人は、加害者にも被害者にもなりうる可能性があります。難しい問題ですが、みんなで考えていく必要がある案件だと思います。


【今日のいいとこ探し】


サマープログラムに行く前に朝、妹に「空港でお土産買ってくるね。何がいい?」とリクエストを聞いていました。


やさしい心遣いでしたが、飛行機に見とれて忘れちゃったんですよね・・・・残念 (_ _。)