独自のいい回し | 自閉症スペクトラムの窓

自閉症スペクトラムの窓

~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、突然、ミゾレまじり雨が降ってきてびっくりしました。でも春はそこまで来ています。チューリップ、ついに蕾が伸びてきました。咲くのも時間の問題ですね。早く咲くといいなあと思います。


自閉症スペクトラムの窓-チューリップ5


今日は、雨が降っているかと思うと、いきなり陽がさしたりして、『狐の嫁入り』な天気でしたね。娘に、「狐の嫁入りってなに?」と聞かれたのですが、言葉で説明するのが難しかったです。「昔の人が、こんな不思議な天気の日は、きっと化かすのがうまい狐がお嫁入りするに違いないと思って、そういう風に言ったんだと思うよ」という話をしましたが、納得してもらえなかったです。


祖父と同居していたこともあり、どうも、私の育った環境は、古めかし言い回しや独特の言葉が多く使われていました。なので、意味が通じず、人に笑われることがよくあります。


○ネズミにひかれないように、気を付けなさい 

→留守を一人でしているとネズミが出てきて引っ張ってってしまうかもしれない。そんなことにならないように、注意して、留守番しなさいの意味。決してネズミが車のように人を轢くわけではない。


○写真を焼きまわす

→写真を焼き増すという意味ですが、『まわす』だと信じていて、23歳の時に違うと知らされ恥をかきました。


○屋号で呼びあう

→同じ地区に同じ名字が多い(ほぼ2つの苗字のどちらかしかない)ので、屋号(地名からとった独自の呼び名)で名乗り合います。例えば、「下田の○○」「長屋の○○」などです。


こんな風に、私が当たり前に使う言葉の意味が人に通じないとあせりますよね。もしくは、「なんでこんなこと知らないの。」とイライラしますね。


息子達、自閉症スペクトラムの子たちも、独特の言い回しや、しゃべり方、受け取り方があります。こんな感じで、自分の言葉や考え方に自信が持てなくなるのでしょうね。独自ルールを理解してもらうことの、たいへんさを味わいました。


≪息子独自の言い回し≫


○電車のおもちゃを擬人化する。 例、「お休み8000形小田急・・」


○夜になると、もう日付がかわってしまう。 例、明日の予定を訊くときに、夜の8時くらいからは、「今日は、どこに行くの?」


○「て」、「に」、「を」、「は」が、めちゃくちゃ。相手に行動を置き換えられない。 このため、ときどき、加害者と被害者が逆になってしまう。


などなど、この他にも、色々あります。外国語を覚えるようなものなんでしょうね。お互いわからない言葉を覚えあって、お互いの意志の疎通をはかって行くんでしょうね。


【今日のいいとこ探し】


母と喧嘩にはなりましたが、最終的に自分からリビングの紙電とおもちゃ片付けをしてくれました。