初めて1人でお買い物 | 自閉症スペクトラムの窓

自閉症スペクトラムの窓

~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、ひな祭りですね。寒さが厳しくて、桃も梅も花が間に合いませんでしたね。


我が家のひな祭りは、主人が夜、勉強会でいないので、明日の日曜日の夜にやることにしました。うちには、大きなお雛様がなく、小さい陶器製のお雛様があります。娘が生まれた時に、両方のおじいちゃんとおばあちゃんがそれぞれ買ってくれました。明日は、それを飾って、手巻きずしでささやかなひな祭りをする予定です。


今日、息子のお手伝いのお駄賃が、欲しかったBトレイン分たまりました。このところの息子の「親から離れて自分でやりたい」という気持ちを考えて、1人で買い物にいってもらうことにしました。


息子は、レジで1人でお財布からお金を出して、払うことは出来ます。交通安全も親が見ている範囲ですが、横断歩道、歩道を歩くことはクリアーしています。困った時、携帯電話で親に連絡をすることができます。以上のことから今回の1人で買い物にいってもらうことにしました。


買いにいく場所は、家から歩いて7分の駅の売店です。駅は、親やガイドヘルパーさんともよく使っている最寄駅です。


1人でBトレを買いに行くよう話をしたところ「1人は怖いからダメだあ~」と言っていたのですが、「いけるよ。困ったら携帯電話でお母さんに連絡すればいいじゃん」と言ったら、「わかった」と言って出かけていきました。


さすがに初めて1人だけで、買い物に出すわけですから、こっそり自転車でストーカーしました。息子は、駆けるように速足で家を出て、線路際の道路へ。車の通る道は、きちっと左右確認して、道を横断する時は、後ろをふり返って安全確認していました。


自閉症スペクトラムの窓-1人で買い物2

買い物をしているところは、気づかれそうなので、見れませんでしたが、時間的には問題はなかったようです。帰りは、少し独り言をいっていましたが安全面では問題ありませんでした。


途中、消防車のサイレンが聞こえてきて少し不安になったようで、母の携帯へ電話がありました。「火事は、○○には、関係ないからそのまま家に帰ってくればだいじょぶだよ」と伝えたら、「うん、わかった」と言って混乱はありませんでした。不安な時に、携帯電話で連絡が取れることもわかり安心しました。


先に、急いで自転車で帰って来て、玄関で息子を迎えると、とても誇らしげでした。その顔を見たら、「ああ、もうこの子は、1人でいろいろなことをさせてもだいじょうぶだなあ」と思いました。


甘える時も、まだ沢山あるのですが、時に母の方から、自律を促していく時期でしょう。きちっとしたルールや、報告をすること、自分の行動に責任をとるなど様々ことを学びながらになりますが、少しずつ将来の自律がみえてきました。母には、淋しいような、うれしいような、ちょっと複雑な1人でお買いものでした。


【今日のいいとこ探し】


トイレで独り言をいう癖があるのですが、声が大きくて毎回注意していました。『声のものさし』で「トイレでは、声の大きさ1でお願いします」と何回か注意していたら、すっかり小声で独り言を言うようになりました。トイレ以外は、まだ声が大きいのですが・・・・