自閉症の子と兄妹 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日2月5日は、語呂合わせで2(ふ)た5(ご)と読んで、双子の日だそうです。


双子ちゃんって、親も本人も最初はいっしょの服を着せたがり(着たがり)、同じことをするのが当たり前だけれども、成長すると、それぞれ個性が出てきて服装や髪形や、趣味がかわっていくそうです。一卵性で、同じ遺伝子を持っていても、環境や、経験などで違う成長をして行くものです。


双子でなく、兄妹もそうですね。年や性別が違うのですから、もちろんそれぞれ個性があります。でも、同じ父と母から生まれたのだから、もう少し似ていてもいいと思うのですが、性格・行動・物事の判断基準けっこう違い、それに親が振り回されますね。


昨日の講演会の後で、支援級にお兄ちゃんがいて妹さんが1年生になる親御さんから、うちの場合はどうだったか聞かれました。兄妹について改めて考えてみました。


今のところ、妹は兄が支援級にいることで不都合は無いようです。兄のことでからかわれたり、いじめられたりしたらどうしようと思いましたが、ありがたいことに、今のところは取り越し苦労です。


ただ、入学する時もそうでしたが、毎年担任になる先生に、兄が支援級にいることについてのお願いと、妹の特性を書いたA4の紙1枚をお渡しています。書いてあるのは、


・兄が支援級にいるので、そのことについてい妹がイジメられたり、からかわれたりしないか心配である。友達とのことで、妹だけでは解決できない時は、先生が間に入って助けてやって欲しい。


・兄と妹は別なので、妹に兄のことを頼まないでほしい。「なんとかして」「一緒に帰って」など、連絡帳以外で妹が学校で兄のことでわづらわされないようにして欲しい。何かあれば、親か支援級の先生に言ってください。


・あとは、兄の事が優先になるので、妹の方に手が回らない事があります。


・妹の特性を説明。こだわりが強い、打たれ弱いが、褒められるとがんばる。偏食があり、体が小さいのですぐ疲れてしまうなど、兄のことだけでなく、お願いをします。


・あと、1回目の懇談会で兄が支援級に在籍していることを話させてもらいたいという相談。毎回、障害のある兄がいても家へ遊びに来てもらって構わないということを話させてもらいます。


質問されたお母さんには、上記の学校へのお願いの話と、妹さんとの時間を短くてもいいので意識してとってあげてほしいと話をしました。


障害のある兄妹がいると、どうしても親の手・目は、そちらの子に行きがちです。兄妹としては、我慢する場面が多くなります。障害のない子に、特に手をかけていると思っているくらいで、やっとフィフティーでしょう。


下の子に障害があると、上の子は、親の大変さを見て育ちますから、ワガママは言わず、いい子です。でも我慢はいっぱいしています。上の子に障害があると、下の子は「ずるい」「自分は、可愛がってもらっていない」と不満に思います。


親としては、本当に心苦しいです。でも、兄に手がかかるのは事実です。


私は、兄がガイドヘルパーと出かけている間、放課後支援で妹しか家に居ない時は、めいっぱいラブラブします(笑)。ゲームをやりにいったり、買い物をしたり、普段兄が嫌いでいけないようなお店に行きます。そういう時間を意識して作ることで、妹の方も、満足感と言うか、大事にされている感が育つようです。


あとは、言葉に出しましょう。言わなくてもわかるでなく、言葉に出すことで子どもは愛されている実感をもつと思います。「我慢させてごめんね」「あなたが大好き」「すごく助かってる」「やさしくしてくれて、ありがとう」声に出して子どもに接しましょう。


親が、ちゃんと兄妹が我慢しているということに気が付いているという合図を言葉で出すことが大事だと思います。


兄妹がいるって、たいへんなことも多いです。兄妹喧嘩がなければ、どんなに母の怒る回数がへることでしょう(笑)。


でも、兄妹がいると1日中、コミュニケーション練習しているって感じですね。楽しいこと面白いことも、兄妹がいることで倍増します。


これからの我が家の兄妹関係がどうなるのか、ドキドキします。いい関係が続く事を祈っています。


【今日のそんなんでいいのか】  ←ちょっと趣向を変えてみました


プラレールが大好きな息子。自分の部屋いっぱいにプラレールの線路がならべてあります。2段ベットの足を挟んで3階建の線路が組んであります超大作です。


自閉症スペクトラムの窓-プラレール


この線路にプラレール4つも5つも走らせます。ゴーゴーと、それはそれは大きなうるさい音がします。なので、息子は、イヤーマフしてこのプラレールを見ています。プラレールを見たいのはわかりますが、うるさくてイヤーマフしないとダメなくらい走らせなくてもいいのでは・・・・・「今日のそんなんでいいのか」でした。