特例子会社の見学 | 自閉症スペクトラムの窓

自閉症スペクトラムの窓

~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。昨日が、祝日で休みだったので、なんだか今日が月曜日な気がしてしまいました。朝、子ども達に「上履き忘れず持った?」と聞いてしまい怒られ、資源ゴミを危うく出し忘れるところでした。なんだか、調子が狂ってしまいました。


今日は、親の会で、特例子会社見学に行ってきました。親会社の従業員施設の清掃を仕事にしていて、知的障害の手帳のある方対象の中規模の会社です。


特例子会社とは、障害者の雇用の促進等に関する法律で定められた障害者雇用率(56名以上の労働者を抱える会社は、1.8%以上)をクリアし、身体または、知的障害者の雇用に特別に配慮した会社のことをいいます。


子会社で雇用されている労働者は、親会社に雇用されているものとみなされます。正社員ですから、最低賃金が保障され、有給休暇を取ることもできるそうです。


そこの担当の方から、企業が求める人材の具体的な話を聞いてきました。


・身体または、知的障害の手帳をもっている(軽い人を雇うとは限らない)

・会社なので仕事ができない人は雇わない

・通勤が、1時間以内の人しか雇わない

・毎日きちっと出勤できる体力を持っている人。

・やる気のある人。なぜ働くのか、給料を仕事の対価でもらうことを理解している人

・嘘をつかない

・約束を守れる

・親の協力が得られる。親に熱意のある人を雇いたい

・基本的な、身辺自立ができている。仕事をする為に雇っているので、お世話されなければいけない人は無理

・家庭から直接の雇用はない。支援センターや養護学校を経由した人しか受け付ない。


以上、お話を聞いて、特例子会社の具体的な仕事のイメージが浮かびました。


特例子会社に勤められると、お給料と障害者年金と合わせて自律した生活が送れるのではないかと思いました。


特例子会社の担当の方が、高校3年生になってから、仕事のことを考えるのでは遅いという話を力説されていました。小学校、中学校のうちから、親がきちっと仕事を念頭に様々なことを準備していくことが大事だとお話してくださいました。


今から始めるなら、間に合うと思います。今日の見学は、とても参考になりました。


【今日のいいこと探し】


筆箱を忘れてしまった息子。支援級に行ってから気がつきました。どうするか見守っていると、先生に「鉛筆と消しゴム忘れちゃった。○○先生貸してください」と自分から言っていました。自発的に言えたことは、すごい成長です。