寒さと自閉症 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日、11月11日は「ポッキー&プリッツの日」だそうです。


ポッキーと言えば、息子は、小さい頃、なぜかチョコポッキーの持ち手側のクラッカーの部分しか食べませんでした。チョコの方を手に持ち、ベタベタになってしまうので、あまり食べさせていなかった時期があります(笑)


今日は、12月中旬くらいの気候だということですが、急に寒くなりましたね。あわててホットカーペットを出してきました。息子にも、厚手のジャンパーを出しておいたところ「お母さん、手袋は?」と聞かれました。そういえば、去年このジャンパーを着ていた時は、手袋をしていました(笑)。どうしても手袋をして行くと言ったので、11月なのに、手袋して登校して行きました。


自閉症の人は、「寒さ」と「暑さ」とどちらに強いといったら「寒さ」だと思います。「暑い」と、集中力がなくなり、床に体の熱を逃がすためゴロゴロして、もうダラダラでどうにもなりません。作業所などで、部屋の温度が高くなると、声を出し始め不安定になる方も多いそうです。


息子は、寒さには、強いようです。コタツやホットカーペットは、使いますが、原則、服装は薄着です。学校の中は子どもの数が多くて暖かいようです。重ね着させると、朝着た服が自分で体温調節の為に脱げず、真っ赤な顔して汗だくになってしまいます。なので、中は薄着、上に厚手のジャンパーを着せるのが冬の定番の服装です。


寒い中、外遊びに平気で行きます。冬の我が家の家族旅行は、毎年、雪遊びです。富士山麓の「ぐりんぱ」という遊園地に行くのですが、とにかく雪の中で長時間遊んでいます。そりなどに乗るより、とにかく雪を満喫。スキーウエアーに身を包み完全防備で雪の中へダイブ!!ゴロゴロ、もぐもぐ、とても楽しそうです。付き添っている大人は、カイロを持っていても凍えてたいへんです。


寒さに強いといっても、こんなケースもあります。自閉症の子は、冬でも、半袖短パンでいることがあります。それは、寒さに強いのではなく、感覚が鈍くて、寒さに気づいていないのです。


これは、要注意です。本人は「大丈夫」といっても、体が悲鳴を上げる場合があります。息子も、しもやけを足の指につくったことがあります。本人が「寒い」という感覚や言葉を知っていなければ、寒さを感じて、服装を調節するのは、難しいのです。


対応としては、天気予報や、温度計を使って目に見える形で、寒さを感じてもらい、服装を決めるといいそうです。


息子は、「寒い」という感覚は、比較的小さい頃に身についたのですが、「涼しい」という感覚が身に着くまでかなりかかりました。夏の暑い日に、日陰に入り「寒い」というのに、困りました。日陰で暑くなくなったのだから「寒い」という表現になったようです。


自閉症の人は、適切な感覚や、言葉を身につけるのにも学びが必要です。「暑さ」「寒さ」って本人の感覚だから難しいのですが、親がそのことに気がつき丁寧に教えていくことが必要なのだと思います。


【今日のいいとこ探し】


焼き鳥の雛皮。今まで買って来たものは食べなかったのですが、今日、母が作ったものは、食べてくれました。また食が広がってうれしかったです。