地震がおきたときに | 自閉症スペクトラムの窓

自閉症スペクトラムの窓

~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、穏やかで過ごしやすい日でしたね。


こんな日を「小春日和」というんでしょうね。「小春日和」は、11月に使う言葉だと最近知りました。


今日は、地震が起きた時に我が家はどうするのかということを書きたいと思います。


そのきっかけになった本があります。それは「大震災 自閉っこ家族のサバイバル」という本です。宮城県で被災された自閉症のお子さんを持つ数家族の体験談と、養護学校の先生のお話が出ています。


自宅避難を選された方、避難所へ行かれた方、作業所で被災された方、皆さんそれぞれが、地震が起きた時にどうされたのかが、書かれていました。一番困ったのは、食べ物だったようです。避難所で配られるものは、菓子パンや冷たいおにぎりで、なかなか食べてくれなかったそうです。


本には、自閉症の子(人)は、大きな災害が起きた時に、変化を受け入れ、じっと耐えるということができるということが書いてありました。すごいことです。


テレビも、ゲームもない状況でも、パニックになることなく、ひたすら布団をかぶって寝ていた。狭い避難所でも騒がなかった。もちろんストレスは、あるのですが、頑張って親子でそれを乗り切ったという話に感動しました。


我が家も自閉症の息子のいる状況で、地震などにあって、被災したらどうなるのでしょうか。我が家で準備した事を、以下にあげてみます。息子は、学校の防災訓練などで、地震が来たら、頭をかばう、机にもぐることは出きるようになっています。


≪非常食≫ 息子の食べられる物で、保存の利くものを用意しました。フリーズドライご飯は、試したところ、白米と赤飯はOK.五目御飯は、食べられませんでした。乾パンは、氷砂糖だけ食べて乾パンを食べないので、コアラのマーチクッキーの保存缶とリッツ保存缶を用意しました。。


≪水≫ ミネラルウォーターを飲み水用に用意。お風呂の水をトイレなど用に、貯めておくようにしています。子どもの好きなジュースの缶を箱で用意。


≪懐中電灯≫ 計画停電の時に、自分専用の物があると落ち着いたので、首から下げられる用にして家族分を用意。あと、LEDのランタン型を買いたしました。


≪お気に入りグッズ≫ DSのゲーム、トランプ、おもちゃ、電車の本に紙と色鉛筆。バスタオル、イヤーマフ。それぞれ袋に入れて、すぐ持ち出せるように洗面所につるしてあります。


≪避難場所≫ 万が一、親と別れて1人になってしまったら、自分の通っている小学校へ行くようにいいました。小学校は、住んでいる地域の避難所に指定されているので、顔見知りの近所の人も避難するし、先生もいるでしょう。息子が通いなれている場所なので、道にもまよわないでたどりつけます。


親子、離れ離れになることは考えたくありませんが、万が一に備えてそういうことにしました。


あらためて今回の地震で、防災の大切さを考えさせられました。また、地震対策のことは、折に触れ書こうと思っています。


【今日のいいとこ探し】


先ほど息子が「寝る前に、片付けしなきゃ」と、つぶやきながらリビングで自分のだしたプラレールを片付けていました。小さい頃は、遊んだおもちゃは出しっぱなし、自分から片付けができる日が来るとは思っていませんでした。偉いぞ息子。


しかしその後、感心していた私の耳に入ってきたのは、「小田急線・東京メトロ、山手線・・・・・また明日。お休みなさい」と、プラレールに話しかける息子の声。


もちろん母にも「お休みなさい」と言ってくれるのですが、プラレールにも寝る前の挨拶とは。息子には、プラレールも大事なお友達なんでしょうね。おやすみなさい。いい夢を・・・・・・。