高校に入ってからはフツーのお弁当を毎日持って行っていましたが、私が仕事に行く日は親子弁当を写真に撮ってインスタにあげていました。
娘は「お弁当箱はひとつだけ持って行こうかな」と言って最後まで使っていたのを荷物に入れました。
私はもうリタイアしたし、お弁当箱はいらないかなと思ってほとんど捨てたんですが、ひとつだけ捨てられないものが残ってしまいました。
これは母が亡くなった時、遺品整理をしていた時に出てきたプラスチックの安物のお弁当箱です。一度も使わず納戸にしまってありました。私は高校の時、母のお弁当を作ってあげてお小遣いをもらっていました。母はずっとアルミのお弁当箱を使っていました。その古くさいお弁当箱がカッコ悪いと思っていた私は「もうこんなのダサいよ」と言ってしまいました。母は気にしてこのプラスチックのお弁当箱を買ってきたんですが、それもなんだかものすごく安っぽくて「え〜 これ? どこで買ったの?」とけなしてしまいました。その私がけなしたお弁当箱を母は使わずに納戸に取っておいたのです。どうしてそれをハッキリ覚えていたかというと母が亡くなる5ヶ月前に父が亡くなった時、母が食器棚からこのお弁当箱を出して「これさ パパにも安っぽいって言われて結局使わなかったんだ」と寂しそうに言ったからです。私が「もうお弁当箱は使わないもんね。でも何か入れるのには使えるんじゃない?」と言ったら嬉しそうにしていました。
私はこのお弁当箱をボストンに持って行き、ロサンゼルスに持ってきて結局一番長く使いました。
もう壊れちゃったし捨ててもいいかな。でもまだなんとなく捨てられないんですよね。
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