我が子が産まれた18年前、私たちは海の近くのリゾート型マンション(こちらではアパートメント)に住んでいました。
ここは戸数が多い大型アパートメントで敷地内にプールが4つあり、クリーニング店やコンビニのような日用品を売っている店もありました。大きいコミュニティプレイスがあり、そこで月に一回くらいイベントがあって食事が出たりしました。
私たち夫婦はそのアパートがとても気に入っていたのですが、部屋に洗濯機と乾燥機がついていなくて、共同のコインランドリーを使わなくてはいけませんでした。
 
新生児のシーツや着るものをコインランドリーで洗うのは嫌だったので、小さい洗濯機+乾燥機を$1000(当時のレートだと10万円くらい)で買ってシャワールームに取り付けて使っていました。
娘が9ヶ月くらいの時にアパートの管理会社が点検に来てシャワールームに勝手に洗濯機を取り付けていたのを見つけて「$500の罰金」を請求してきました。その内容がシャワールームの床に傷をつけて蛇口を改造したからだということでした。夫はすぐに洗濯機を外して、シャワールームの床も直したのですが、罰金の請求は取り下げられませんでした。
 
今の私たちなら 面倒を回避するために、そもそも許可なく洗濯機を設置したりしないし、$500の罰金ならすぐ払いますが、当時はきちんと元通りに直したのに罰金を取られるのは納得がいかないと思って払いませんでした。
 
すると数ヶ月して、訴訟通知がきました。知り合いの弁護士に相談すると「法廷で争う」と意思表示して、相手が来なければそのまま勝訴するから、自分で手続きすればいいと教えてくれました。
 
繰り返し言いますが、今だったらそんな面倒なことをするくらいなら$500払う方を選ぶのですが、その時はとても複雑な書類を自分たちで記入して裁判所に提出に行きました。そして期日に出廷すると相手(管理会社)は来ていなくてその訴訟は取り下げられました。管理会社にしてみたら、たかだか$500で弁護士に出廷してもらったらその方が経費がかかってしまうから欠席したんだと思います。
 
こうして罰金は払わなくてすんだのですが、せっかく買った小型の洗濯機は数ヶ月しか使わず、ずっと知り合いの会社のガレージに預かってもらって、結局他の人に譲ることにしました。そしてあわててきれいに直したバスルーム(シャワーブース)もメインのバスルームがあったので、結局、ほとんど使わないまま数ヶ月後に引っ越しました。
 
このアパートは元々、敷金(デポジット)が少額で4年ほど住んでいたから、最後のクリーニング費用として$500取られて差額がかえってきました。4年住んでクリーニングと補修費用が$500というのが高いのか安いのかわかりませんが、この事件から夫は自分でできる修理やハウスクリーニングも賃貸の家ではやらないと決めてその後の引越しでもデポジットは返ってこないものだくらいに思うようになりました。
 
 

 

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