バイリンガル子育て〜子供ができる前[2]で、結婚前に日本とアメリカの3つの小学校で、日本語・英語のバイリンガルの子供たちの言語状況の調査をしたと書きましたが、2番目に行った小学校は静岡県にある学校でした。

駅前のビジネスホテルに3ヶ月滞在し、毎日バスで学校に通いました。時々、先生たちの飲み会に参加させてもらったり、保護者の方の家に招待されたりして、久々の日本での生活を堪能しました。

ここには、両親とも日本人の生徒と、親のどちらかが日本人の生徒が混じっていました。英語の授業の時も日本語しか話さない生徒もいたし、英語の方が得意な生徒もいました。

ここで一度 英語のクラスで「野球ゲーム」というアクテビティをさせてもらいました。

 

言語のクラスでの野球ゲーム

  • クラスを2のグループに分け 打順(質問に答える順番)を決める。
  • 黒板(ボード)に野球のベースを書き、質問に答えられ、塁を進められたら、その子の名前をベースの上に書く。
  • 打者は、自分で「一塁打、二塁打、三塁打、ホームラン」のどれを狙うかを決めて投手(先生)に言う。
  • 投手(先生)は、「一塁打、二塁打、三塁打、ホームラン」のレベルに合わせた質問をする。
  • 野球同様、3人がアウトになったら、相手チームに変わる。

このゲームをすると、普段は他の子のことを気にして、発言を控えている「よくできる子」がチームのために「ホームラン(難しい質問)」にチャレンジでき、「あまりできない子」もチームのためになんとか塁に出ようとするので、参加度が高くなります。

 

この時、ずっとおとなしかったLちゃんが大活躍しました。Lちゃんは2年前にテキサスから転校して来て、日本語が苦手だったので、クラスの中でちょっと浮いた存在でした。英語でのクラスは簡単すぎたのか他の子のことを気にしていたのか、日本語、英語どちらのクラスでもほとんど発言していませんでした。

 

その後、Lちゃんと話したら、テキサスに1歳年上のボーイフレンドがいること。彼は自分で作った曲を録音してメールで送って来てくれること。テキサスにいた時は、友達がいっぱい いたことなどを教えてくれました。 

11歳で彼氏か〜。30にもなってシングルな私はどうなっちゃうの...

 

ある時、Lちゃんが

 

「先生は、アメリカに住んでいるんでしょ。アメリカ人と結婚したい?

 

と聞きました。

 

「う〜ん、私にはボーイフレンドがいないからわからないな。好きだったら、日本人でもアメリカ人でもいいかな。

 

と真面目に答えたら L ちゃんは英語で

 

International marriage is complicated. I want to marry XX (Lちゃんのボーイフレンド)That's why I keep my US citizenship.

 

と言いました。彼女のご両親が「国際結婚は大変だ」と口にしていたのでしょうか。

 

L ちゃん、あの時のボーイフレンドとどうなったかな〜? 

 

*画像はハリプロ映像協会さんのページからお借りしました。

 

 

バイリンガル子育て〜子供ができる前[1]

バイリンガル子育て〜子供ができる前[2]

バイリンガル子育て〜子供ができる前[3]

 

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