父が死の床にいた時に、「お前には悪かったと思っている」と言ったことがあります。
何のことなのかよく分かりませんでしたし、いまだにわかりません。私は、田舎ではあっても、比較的恵まれた環境に育ちました。何十年ぶりかで、同級生に会ったりすると、当時は私の環境が羨ましかったという話が出てくることもあるくらいです。
今、たまに、自分自身が父であることを思い出すと、「えっ、こんなんでいいの?」と身震いすることがあります。父っていうのはもっとどっしりしていて、なんでも受け入れ、なんでも助け、大木のように寄りかかれるものでなくてはいけない。こんな、おっちょこちょいで、軽薄で、その場限りで生きているような人間でいいのだろうか。そりゃ、たまには頑張るけれど、たいていは頑張っていないし・・・。
今日は、違うことを書くつもりだったのに、また、「いいのかなあ」と遠くの空を眺めやる朝になってしまいました。たぶん、雲一つない青空だったからかもしれませんが。
