当時2歳の息子を連れて離婚した娘は、朝7時半に家を出てバスで保育園に息子を預け、仕事に出かける毎日でした。私の仕事部屋から二人が横断歩道を渡るまでの様子がよく見えます。
ある時、横断歩道で信号待ちしている彼らがバッタリと横崩れに倒れました。自転車がぶつかったからです。私は急いで駆けつけました。ぶつかってきたのは通学中の高校生でした。幸い、誰にも大きな怪我はありませんでした。
それからは、毎日、私が彼らをバス停まで見送ることにしました。ついでに、犬の散歩を兼ねて、3人プラス1匹で出かけるのが日課になりました。
朝の歩道は、子供と子犬にとってすこぶる危険な場所です。少なくとも、人よりも自転車の方がはるかに多いし、時間に間に合わせようと懸命な高校生にとって、全力で駆け抜ける自転車道になります。自転車で通学する高校生の立場になってみれば、自転車は車だから車道を通りなさいとは言いにくい面があります。ネットで見ると、地域によっては自転車専用道路を整備しているところもあるようですが、古い家並みが多い地域では難しいのでしょう。
せめて、「君たち、歩道で立ち漕ぎはやめなさい」くらいは指導してほしいものですが、それも難しいのでしょうね。考えてみれば、恐れを知らず、かつ体力も出来上がった年代は高校時代なのでしょうが、一方では高校教師にとっては生活指導よりも大切なことがあるという、難しい年代なのでしょう。
こういう時こそ、「三匹のおっさん」が必要なのでしょうか。

