殺されたミンジュ | 今日も映画馬鹿。

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キム・ギドク監​督の新作



殺されたミンジュ
ONE ON ONE   일대일 



 を観て来ました。















相変わらずの問題作には違いないのですが、

キム・ギドク監督にしては珍しい

ストレートに自国の社会問題を織り込んだ内容が

良くもあり悪くもある意外性の強い

色んな意味での社会派作品になっています。










ミンジュという女子高生が、突如7人の男たちに襲われ殺害されます。

その殺害は、
計画的政治的な犯行を匂わせますが、

なぜミンジュが殺されたのかについては不可解なまま映画は進行します。










事件の1年後、ミンジュ殺害に関わった7人の男たちが

次々と謎の集団に拉致監禁され非情な拷問により

その犯行の供述書を書かされて行き・・・



キム・ギドク監督作品を初めて観る人には

本作もかなりの衝撃作だと思いますが、

馴れというのは恐ろしいもので

「 嘆きのピエタ 」「 メビウス 」と続いた

独特でアナーキーな世界を極めた後では

今ひとつ刺激薄だと思ってしまいました。



韓国語呂での ミンジュ民主 と云う比喩のコンセプトによる

行間空きだらけの社会批判は、新しい試みだと思うのですが

底からジワジワ滲み出る様なドロッとしたものが珍しく薄いので

ギドク映画としては

正直、物足りないと思ってしまうほど

その残忍狂気模写の類に

やっぱり自分の脳は麻痺してしまっているのでしょう。




















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