メビウス | 今日も映画馬鹿。

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これぞ正しく純度 200%

ム・ギドク 映画



メビウス
MOEBIUS비우스



 を観て来ました。

















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究極の倒錯愛的ブラック・コメディか?

あまりにも性にストレート過ぎて

おぞましいのに笑ってしまうと云う

キム・ギドク式変質変態映画である事は間違いないですが、

その底にあるのは振り切れた純愛なのかも知れません。











夫の浮気に嫉妬狂いした妻は

夫の"ソレ"を切り落とそうとして失敗し

勢いにかまけて代わりに一人息子の"ソレ"を切り落としてしまい ...



妻は家を飛び出し残された父子は無くした"ソレ"への執着による

"ソレ"が無くても性的快楽を得られるある奇行を実践しながら

"ソレ"を再生する方法を模索し

夫の愛人をも巻き込んだ倒錯愛のパラレルワールドが、

キム・ギドクの独特で圧倒的な世界観の中で描かれて行きます。







狂気な奇行に走る妻






性的依存症の愛人






この敵対関係の役柄を

イ・ウヌ という女優さんが 一人二役 で演じています。


彼女は、年明け1月24日公開の 廣木隆一監督作品さよなら歌舞伎町 でも

印象深い演技を見せていて、その振り幅の広さに驚かされる今後大注目の女優さんです。



「 さよなら歌舞伎町 では、心優しい韓国人のデリヘル嬢を好演。





上映時間1時間23分と云う短めの尺なのですが、

サウンドは、効果音と環境音のみで叫び、泣き、笑い声は擬音的にあっても

台詞は一切排除した言わばパントマイムの様な構成が不穏な雰囲気を助長しています。



当然基本的に人にお勧めできる作品ではありません。

しかし、これも1本の映画である と云う佇まいの強烈さは他に類を見ない怪作です。





尚、余談ですが

来年2月7日から埼玉の小江戸川越にある

昭和の佇まいを色濃く残す 川越スカラ座 さんにて本作がムーブオーバー上映されますが、

併映作品が、何と! 大島渚監督作品愛のコリーダだそうです。

この二本のコラボがどう云う意図なのかは、そう云う事です ...

因みにこれは、二本立てではなく入れ替え制興行で通常大人料金一本1,500円ですが、

メビウス 」の半券提示で「 愛のコリーダ 」は、1,000円で観られるそうです。

もっとも自分は、この二本を続けて観る勇気がありませんケド ...























ペタしてね















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