此の所、やたら韓国映画を観る機会が続いていますが、
…で、あの キム・ギドク監督作品
嘆きのピエタ
피에타 Pietà
を観て来ました。
悪徳金融の取り立て屋の イ・ガンド(イ・ジョンジン) は、
利子さえ払えなくなった零細企業主たちの腕や足を折り、時には建物から突き落とし…
彼らを障害者にして保険金で借金を肩代わりさせる非情な悪魔と呼ばれていました。
そんな、ガンド の前に30年前に産まれたばかりの ガンド を捨てた母親だと名乗る
女性(チョ・ミンス)が現れます。
天涯孤独だと思っていた ガンド は、女性を拒否しますが、
ひたすら女性が ガンド に寄り添い世話をするうち に
彼は徐々に心を開き、束の間の親子の情が芽生えます。
しかし、彼 が今までして来た極悪非道への報いは、
皮肉な連鎖が積み重なり、やがて訪れる顛末は、観る者に壮絶で非情な余韻を残します。
倫理観を覆すシーンや容赦無い暴力模写
見たくないと思う場面を敢えて正面から観客にぶつけて来る
キム・ギドク監督の執拗な演出技法は、全く一般受けしない事は必至です。
なので常識人の方には、全くお勧め出来ません。
しかし、映画馬鹿…
もとい~映画通の方ならこの作品のもの凄さを体験しないのは、
かなり勿体無いと自分は思います。
映画のラストに描かれる主人公の ガンド が無言で成す行いの衝撃たるや
もうマイリマシタm(_ _ )m。
またしても韓国映画の重厚な底力を思い知らされました。悔しいけど…
日本映画は、
「俺はまだ本気出してないだけ」
~なんて云ってる場合ではありません(爆)...いやマジで本当に(・Θ・;)