不謹慎かもしれないが、亡くなった芦原妃名子さんを占おうと思う。
あのような理不尽な亡くなり方をした衝撃を和らげるには、自殺の原因を究明することが今もこの世界に生きる我々には必要だと思うので。
とは言え、自殺の占術的な原因は私の中では結論が出ている。
それを出すまでの逡巡の無さを薄情と捉えられると心外だが、既に解いたパズルの解法を出すのに時間はかからない。
その解法とはこの二つの記事だ。
勿論、必ずしもこれが自殺の相と言うわけでもなく、セミスクエアがなくても自殺する人もいますし、あっても健在な方も多いです。
ただ、セミスクエアの共通点として、悲痛なまでの美意識の高さがあると言うことです。
残されたご遺族やファンの方々は、その事だけでもご理解頂き、たとえその美意識の極致を共感できなくとも、そのような最果ての地があることに想いを馳せて頂けたらなと願います。
自殺した芸能人を何人か調べただけでも、半分くらいは数量的トランジットで危険度数に当てはまります。
勿論、図形的なトランジットもヒットしているのですが、数量の合致は無視できません。
自殺も同様で、出生図でセミスクエアなど殺気の強い配置があり、経過図で凶星が巡ってきた時、実行するかどうかの最後の決定は本人がしています。
星のせいにはできません。
トランジットはいずれ通り過ぎますので、本来それまでの辛抱なんですが、トラサタなんかは影響力も強く通過期間が長いので、誰しも難儀します。
それでも命を絶ってしまったら終わりなので、最後は命汚さがものを言うのでしょう。
しかし、美意識の高い人ほど生き恥を嫌い、潔さを好みますので死に急ぐのは道理に適いますが、それでは打つ手なしです。
そこで役に立つのは占いによる予測より、スピリチュアルの瞑想技法や健康法でしょう。
過度の癒しは逆に免疫を下げそうな気もしますが、自殺するよりは甘やかされて長生きした方が良いのは決まっています。
しかし、美意識の高い自殺志向の人は自罰的でもありますので、その自分に対する甘やかしができません。
なので前回と同じですが、結論としては周囲の家族や仲間がこれでもかと愛を注ぎ、危うそうな人物の自殺衝動を押し留めるのがベストなのでしょう。
本人の回復力に期待したら手遅れになりかねませんので、先手先手のお節介がちょうど良いのだと思います。
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もう亡くなられた方を前に予防策を講じた文面を再掲しても虚しい。
もし芦原さんがこの記事を読んで自分が自殺相のセミスクエアを持ち、2024年の今、トランジットの星が凶意の強いサビアンに差し掛かると知ったら回避できたのだろうか？
それは誰にも分からないし、そもそもあり得ないifだが、少なくとも今この記事を読んでる貴方が自殺相を持っているならば、自己防衛の策を講じることを願うばかりだ。
さて、それでは芦原さんを見てみる。
出生地： 兵庫県
生年月日： 1974年1月25日
死亡日： 2024年1月29日
本名： 松本律子
太陽 水瓶座 4.25~5.26
月 水瓶座 16.95~28.98
水星 水瓶座 14.46~16.18
金星 水瓶座 3.04~2.43
火星 牡牛座 12.49~12.97
木星 水瓶座 19.79~20.02
土星 双子座 28.84~28.78
ヘッド 射手座 28.06~28.18
テイル 双子座 28.06~28.18
パラス 山羊座 10.43~10.82
ホロスコープから自殺相である45度のセミスクエアを抽出すると、
土星 双子座 28.84~28.78
ヘッド 射手座 28.06~28.18
↓180度。
テイル 双子座 28.06~28.18
↓45度。
水星 水瓶座 14.46~16.18
↓90度。
火星 牡牛座 12.49~12.97
↓45度。
土星 双子座 28.84~28.78
ヘッド 射手座 28.06~28.18
と、45度の台形ができている。
そしてこの記事、
赤緯占星術のパラレルはコンジャンクションと類似の働きを示し、それがある星同士は繋がりができ、連鎖する。
芦原さんの場合、45度の台形と関係があるのは水星と太陽のパラレルだ。
これは太陽が45度の台形と接続していることを意味している。
次は数量星占におけるトランジットだが、冥王星は気になるサビアンではなかった。
しかし同じく自殺に関わるだろう凶星の土星は、加算が山羊座10度であり、そのサビアングループは、
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山羊座10度、「手から餌をもらうアホウドリ｣、属する環境に限界を感じ、異質な人々と交流。
双子座19度、「大きな古典書物｣、影響されやすい自分を自覚し、知恵の鉱脈を探す。
水瓶座19度、「消し止められた山火事｣、トラブル発生とその対処、火達磨。
天秤座19度、「隠れている泥棒集団｣、マイナーに理解。
乙女座10度、「影の向こうを覗く二つの頭｣、限界を越えた時、自己の抑圧された無意識を垣間見てビビる。
牡牛座10度、「赤十字の看護師｣、人助け、貢献。
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これは上述の記事の藤圭子さんのケースと同じだ。
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藤圭子。
生年月日：1951年7月5日。
死亡：2013年8月22日。
N太陽T土星。
水瓶座19度、山火事が水、化学薬品、また体力の限りをつくして鎮圧される。
牡牛座10度、赤十字の看護婦。
炎上と看護。
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つまり、芦原さんはホロスコープに自殺相を示す45度の台形があり、その中の水星が太陽とパラレルで繋がり、かつ数量のトランジットで土星が「山火事」の凶サビアンをカウントしていたということだ。
もちろん図形的なアスペクトとしてトランジットの冥王星が太陽に重なりつつあることが最も強い影響を与えたと思うが、それがなくとも芦原さんの場合自殺はあり得たというのが私の見立てだ。
それは裏を返せば芦原さんが高い美意識の持ち主だったということであり、それゆえ私はセミスクエアに「美と殺気の」と枕詞を添えている。
芸術志向と自殺志向は表裏一体であり、死に近似しない創作者などいるのだろうか？
ここで最後に故人への弔意を表すため「ご冥福をお祈りします」で締めるべきなのだろうが、今の私はその気分ではない。
冥福とは冥界での福、死後の幸福を意味するが、私は全ての自殺者に対し生きて幸せになって欲しかった。
そんな詮無きことを言っても仕方がないが、亡くなってすぐに冥福を祈れるほど私は信心深くない。
人は死の衝撃に対し、すぐには対処できない。
しばしの間深く悲しみ、故人を憐れみ、不条理に苦悩するのが自殺者への誠実な向き合い方のように思う。
簡単に祈って故人の死を事務的に処理することほど命への冒涜はないとさえ思う。
「慎んで故人の死を悲しみ、苦しみを共にしたいと思います。」
今の気持ちを言葉にするならこうか。
安易に祈ることで楽にはなりたくない。
芦原さんが苦しんだなら、それを我がことのように感じるのが供養になるように思う。
そしてその悲しみと苦しみを動因にして世の中の理不尽を正す運動が起これば良いと思う。
創作宗教の記事で私はこう書いた。
＞ゆえに無理に人を許す必要も謙遜する必要もない。
＞第一段階の時点では人に嫌なことをされたら許さなくていい。
また養育の六行ではこう書いた。
＞逆に<負の三角>を明転させた場合は冥は悲劇、火は悲劇に対する正義感による義憤、
＞水は人の不幸を悼む憐れみ、慈悲に昇華される。
悲劇に対する義憤と慈悲。
日テレや脚本家に対する義憤と芦原さんへの憐れみや慈悲。
私はそれを定型文の祈りで汚濁したくない。