ギリシャ神話から考える乙女座、天秤座の支配星 2 | 運命ハック

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オリジナル占術を幾つか編み出しましたので、それを用いて不定期に占っていきます。

 

ギリシア神話

 


前回、乙女座の支配星(の元となるギリシャ神話の神)は酒の神ディオニソス、天秤座は鍛冶の神ヘファイストスであり、その弊害である飲酒の精神疾患やビッコの身体障害をキャンセルするため、支配星としては空位になった、
と言うようなことを結論付けましたが、ちょっと補足します。

どうも乙女座の生真面目さはアルコールの抜けたしらふの明晰な頭脳だけでなく、ヘファイストスの鍛冶職人としての完璧主義が、
天秤座の美意識以外の美点としてある社交性は、ディオニソスの人心をかき乱し、宗教教団を作るくらいの度を越えた人間的魅力が、
それぞれ隣り合う乙女座と天秤座でクロスして流れ込んでいるように思います。

乙女座はディオニソスの短所がキャンセルされ、ヘファイストスの長所を受け取り、
天秤座はヘファイストスの短所がキャンセルされ、ディオニソスの長所を受け取っています。

まるで神格を剥奪され、行き場を失ったエネルギーが依り代を求めてさまよい、空位になっているお隣さんに忍び込み、居心地が良いんで居着いてしまった、的な印象です。

それで乙女座には明晰な頭脳と職人気質が、天秤座には五体満足な美意識と社交性が備わることになったのですから、結果オーライですね。

それでいて建前上の支配星は乙女座が水星、天秤座が金星なので、ヘルメス(知略)やアフロディーテ(美と豊穣)のお世話にもなっており、この二つの星座の謂れは複雑です。

乙女座は昔ディオニソスが悪さをして出禁にされ、代わりに改心したヘファイストスが入店し、お目付け役にヘルメスが陣取り、
天秤座は昔ヘファイストスが悪さをして出禁にされ、代わりに改心したディオニソスが入店し、お目付け役にアフロディーテが陣取っている、とも表現できます。

無論、お目付け役の影響も大きいので乙女座はヘルメスの知性を、天秤座はアフロディーテの美を象徴するわけですが、同じ支配星を持つ双子座や牡牛座とひと味違うのは、そこにディオニソスとヘファイストスと言う、かつての天界の問題児が関わっているからですね。

双子座=純度100%のヘルメス=知略。
乙女座=(ヘファイストスの長所-ディオニソスの短所)ヘルメス=(職人気質-精神疾患)知略。
牡牛座=純度100%のアフロディーテ=豊穣。
天秤座=(ディオニソスの長所-ヘファイストスの短所)アフロディーテ=(社交性-身体障害)美意識。

こんな感じです。
金星のアフロディーテは牡牛座が豊穣、天秤座が美意識を多めに配分されてる感じですね。

これを押さえておくと、支配星不明により謎めいた乙女座と天秤座の本質をより理解しやすいかと思います。

最後に両星座の欠点を述べるならば、乙女座は酔っぱらえない息苦しさ、天秤座は一方に片寄れない優柔不断さですかね。
ある意味、ディオニソスの酒乱やヘファイストスのビッコがトラウマとなり、酔いのストレス発散や偏向の決断力を自ら封印しています。

ついでに補足すると、乙女座と天秤座をクロスするディオニソスとヘファイストスの動きは、牡羊座と天秤座の二点を結ぶ線を軸に対称性を持つ天球の構造に起因すると思われます。
獅子座水瓶座を軸に割るΦシステム同様、オーソドックスな1-7ラインもやはり重要なのです。