ハウスと六行、四大欲求 | 運命ハック

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オリジナル占術を幾つか編み出しましたので、それを用いて不定期に占っていきます。

占星術のハウスは、

1室、自分。6室、他者。
2室、自分の稼ぎ。8室、他人からの稼ぎ。
3室、初歩的学習。9室、高度な学習。
4室、家庭。10室、社会。
5室、自分の楽しみ。11室、他者との楽しみ。
6室、自分の苦しみ(健康、労働)。12室、外界との苦しみ(犯罪、隔離、薬物)。

簡単に言えば、
1・6室、自分。
2・8室、金。
3・9室、学び。
4・10室、環境。
5・11室、楽しみ。
6・12室、苦しみ。


これはそのまま六行と対応しています。

  木
火   水
土   金
  冥

   愛
怒り   哀しみ
安らぎ  楽しさ
  憎しみ

1・6室は自他を失う悲しみ。
2・8室は金を得る楽しさ。
稼ぎは自分を削って得るもの。
この二つは4大欲求だと食欲です。

3・9室は学びが滞る怒り。
4・10室は家庭や社会での居場所の安らぎ。
自分の居場所はストレスを感じながら学ぶことで築くもの。
この二つで睡眠欲です。

5・11室は楽しいことの愛おしさです。
ここは一つで性欲です。

6・12室は苦しいことへの憎しみです。
ここも一つで排泄欲です。


ハウスを6角形に配置すると、

  5
3   1
4   2
  6

ハウスの男女の属性で見ると、

  男
男   男
女   女
  女

しかし、陰陽、男女で二分すると、食欲と睡眠欲は狩りと休息であり、男性原理です。
性欲と排泄欲は妊娠と出産であり、女性原理です。

 女
男 男
 女

これが暗示することは、稼ぎも巣作りも男性の領分であり、性愛と毒出しは女性の領分と言う事です。
ただし、これは原始的な二元論の世界観であって、そこから数を足し、進化した人類の価値観とは、特に現代のそれとは必ずしも合致しないでしょう。

六行では女性が稼ぎ、男性が娯楽の楽しみに没頭する形となります。
そのような国柄の国家が東南アジアや南米などで幾つかありますし、現代日本でもキャリアウーマンとヒモと言う関係性が成立していますが、果たしてそれで良いのかどうかは異論もあるでしょう。

これが八卦になると性欲の木に男女の陰陽が出来、稼ぎの金も同様ですので、男女双方が楽しみ、稼ぐと言う平等な社会となります。
一方、冥が土の陰を担当し無くなりますので、排泄欲が上手く機能しなくなり、少子化となります。

(排泄欲を出産に例えるのは嫌悪感があるかもしれませんが、そのまま体内に放置すれば赤子は死に、母体も病気になりますので、異物として排泄するのは道理です。
赤子を母親が愛するのは、木の性欲となります。
無論、そのままの意味の性欲はありませんが、一体化の欲求という意味です。
性とは時代を遡れば本来男女にも母子にも分化されず、単細胞生物の自己増殖として機能していましたので、一体化の愛とはその名残と考えられます。
幼児虐待は、自己増殖の繋がりの記憶を失い、母子や父子の一体化の感覚を失った状態でしょう。)

8に1を足して九星になると再び冥が単独で生じ、また排泄作用が回りだして出生率も高まるでしょう。
そう考えると少子化の進んだ日本社会は、現在8の段階にいるようです。

排泄欲は占星術のハウスで言うと6室の健康や労働であり、12室の犯罪や薬物です。
国民が犯罪に走らないような安定した雇用と、向精神薬を含む薬物に手を出さないような健全性を社会保障で整備しないと少子化は改善されないと言うことでしょう。

6・12室は苦しみですが、これは出産に伴う母親の苦しみと共に、人が持つ普遍的な生存の苦しみです。
生きるということは仏教でも一切皆苦と言われているように苦しみが多いものです。
そうした視点で言えば少子化は苦しむ人間が生まれなくて済むとも言えます。
しかし、それではあまりに消極的でしょう。

三進法では6・12室の冥は陰によって生じます。
陰とは女性性ですので、社会がより女性的な感性で運営され、女系社会に転換しないと本格的な少子化の改善は難しいかもしれませんね。
それは男性の女性化というより、男性化した現代女性の女性性への原点回帰によってもたらされるかもしれません。
「陰が極陰を生む」とはそう言うことだと思います。