次はトルストイを読むと宣言してから
「戦争と平和」を読み始め
あと⑤⑥巻を残すところ
いや、やっぱこりゃ、評判通り、おもしろいわ
登場人物わんさか出てくるんだけど
人物描写が細かくて、ひとりひとり目に浮かぶ
長い長い物語だけど、主人公が一人じゃないから
場面は飛ぶけど、飽きずに読み進められる
主要人物はピエールとアンドレイとナターシャで
個人的には、ナターシャの登場シーンが楽しみ
妖精みたいに純粋で可愛らしい少女
なのに残酷にもトルストイは、そんな彼女をも
幸せの絶頂から奈落の底に突き落とす
この長い長い物語を7回も清書し直したという奥さん
その献身ぶりを知り、なぜ世界三大悪妻などと呼ばれるのか
不思議に思って調べたところ、こんな記事に出会った
「悪妻」なんて誰が言ったの
誤解だから、ぜひとも知ってほしい
よりみちして、こんな本も一緒に購入
この中の「洗礼の子(なづけのこ)」という作品が印象に残った
宗教的、思想的に、完璧に正義と思える
だけど、普通の人間には理想でしかない
善を追求して、偽善を罪にかぞえる姿勢は
自分自身をも追いつめる
トルストイも人の子で
苦悩がつきまとう人生だったのだろう
そばに暮らす家族、とくに妻の苦労は
はかり知れない