空を、月をも越えてin九州山地 2日目 | 九大昆虫班のブログ

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九州大学生物研究部昆虫班です。班員が交代して更新します。

2か目の採集に行く前に、キャンプの話から。

この日はちょうど気温の谷間の日で、しかも山の上ですから、非常に寒いことを覚悟していました。

しかしながら、私が困ったのは、寒さよりも睡眠時間の多さでした。


いかんせんこの時期に夜の採集、いわゆる夜見回りをしても捕れる虫がいないということで、なんと18時に就寝ということになりました(辺りはすでに暗かったですが)。

私、いつも日が変わるくらいに寝ているので、いくら疲れているからと言ってすぐには眠れません。テントの中で1年生トリオでくっだらないことをしゃべっていたのに、いつのまにか他二人は眠ってしまいました。

仕方がないのでスマホで遊ぼうとしても電波が弱いため重い。デレステもスクフェスもナナシスも全然起動しません。

何度か寝たり起きたりを繰り返しているうちに月を越えました。そう、10月から11月になったのです(これが言いたかっただけ)!

閑話休題。


6時42分、夜が明けました。出発です。



昨日と同じ場所で、採集開始です。

昨日ニセコは捕れたので、今日はツヤハダクワガタを積極的に狙っていこうと思います。

実は昨晩眠れないうちに、ツヤハダの採集方法を調べていました。情報によると、赤枯れの朽木の樹皮の裏側や、側面、下側に潜んでいるそうです。とりあえず赤枯れの朽木を探します。


私には朽木の表面だけを見て赤枯れかどうか判断するのは困難なので、とりあえずめぼしい倒木をほじほじします。

すると、先人がほじくったであろう赤枯れの朽木を発見しました。

まだ割れる部分が残っていたため、徹底的に崩しにかかることにしました。



ほじほじ。

すると、なんとさっそくツヤハダが!



ミナミツヤハダクワガタ Ceruchus ligunarius nodai あいかわらずLive画像がなくてすみません。
九州のツヤハダクワガタは亜種だそうです。

いやーうれしい! 恥ずかしながら私、クワガタと言えばコクワオオクワヒラタノコギリミヤマアカアシネブトくらいしか知らなかったため、新境地を開拓した気分です。

この朽木から3匹も捕れました。いずれもオスです。


どうも赤枯れの朽木の表面は苔むしているようだ、ということが経験からわかってきました。そういった朽木を重点的にほじほじしていきます。



朽木の下からぼろっと落ちてきたオサムシさん。

しかし最初のラッシュ以来、ツヤハダには出会えませんでした。


2日間の最終的な成果として、私はツヤハダ3、ニセコ5、マダラ2、あとは細かいゴミムシやヒラタムシ(?)の仲間がぽろぽろ、といったものでした。

聞いていたほどニセコが捕れなかったのは残念でしたが、ツヤハダも捕れたのでとても満足です。先輩方、ありがとうございました。


P.S. 何故高速道路がこんなに恐ろしいのか……。それは、ここが「福岡」ないし「九州」であるということです。私は関西出身ですが、関西の高速は交通量がそれなりにあるためさほど飛ばすことができません(名神なんか下道走ったほうが速いことも)。
それに比べてこちらの高速は交通量がそこまで多くないので、ぶいぶい飛ばすことができます。しかも福岡の人は運転が荒い(福岡の人が言っているのだから間違いない)。よって、高速が恐ろしい、と運転手が言うわけです。帰り道にようやく気づきました。

いやー日本って広い。