ご無沙汰しております。
実は、東京に異動となりましたので、もう名古屋ではないのですが、ブログのタイトルはこのままにします笑
さて、今日はスーツについて書こうと思います。
私、実はスーツに拘りがあり、東京に着いて初めてしたことは、かねがね訪ねたかったテーラーへの訪問でした。
そのテーラーとは、「ミケーレ&シン」さんです。
https://www.micheleandshinitaly.com/
いわゆるビスポークテーラーで、スケッチブックで絵を描いてスーツのイメージを決めます。
店主の方がイタリアと日本を行き来しており、最新情報を教えてくださるのもポイントが高かったです。
それなのに、価格は20万程度!
安すぎます…
私が大好きなイージーオーダーのテーラーさんより少し高い程度ですし、既製品の最高峰と謳われるリングヂャケットさんのスーツ並みの価格です。
しかも、今回は初回価格だったので思いきって3ピースにしました。それでも10万円台。
このテーラーさんはおすすめです!
またこれまでに羽織ったり誂えたテーラーさんの感想を以下にまとめます。
【HANABISHI】https://www.hanabishi-housei.co.jp/
HANABISHIさんは初回割引があることもあり、シャツを高級ラインで仕立てました。
また、そのついでにジャケットを試着しました。
シャツは着心地良かったです。
生地はMontiなどもあったのですが、ズボラなのでお手入れしやすいものにしました。なお、綿100%です。
ジャケットについては、ブリティッシュは肩回りが楽で疲れにくく感じましたが、イタリアンなどは正直なところ標準的で着心地が良いとまでは思いませんでした。ただし、量販店の吊しと比べたら着心地は良かったです。
なお、ブリティッシュとイタリアンの型紙に差異はないそうなので、なぜブリティッシュだけ着心地が良いと感じたのかは謎のままでした笑
【テーラーフクオカ】https://www.tailor-fukuoka.com/
スラックスを仕立てた際にジャケットを羽織りました。
また、ゲージ品セールの際にチェスターフィールドコートを買いました。
テーラーフクオカはフェアが多く、値付けが良心的なのでフェアがある時を狙って東京出張を入れていました笑
一例ですが、度肝を抜いたのは、百貨店であれば20,000円くらいで売っているMontiのドレスシャツが2,000円で売っていたことです!また、Piacenzaのカシミヤ100%のコートが70,000円程度で売っていたのも驚きました。ゲージ品とはいえテーラーフクオカさんのコートなので、キュプラ裏地等は標準で比翼仕立てでした。
で、肝心のオーダースーツの方ですが、スタンダードラインは、正直なところ微妙でした。量販店と比べると断然良いですし、HANABISHIより少し良いかも…という感じでしたが、「欲しい!」と思わず言ってしまうほどではなかったです。
しかし、プレステージラインはオススメです!着心地良かったです。「一番オススメ!」というわけではないですが、テーラーフクオカはお値段は控えめなので(とはいえ、例えば、オーダースーツSADAよりは高いですが)、コスパは一番いいと思います。
プレステージラインの方は、どのモデルか失念しましたが一枚襟のものもありましたし、イセ込みもしっかりしていそうだったので、着心地が良かったのも頷けました。
また、スタンダードラインは水牛ボタンやキュプラ裏地がオプションですが、プレステージラインなら標準装備だったはず。
そのため、仕立てるならば、プレステージラインが絶対にいいと思います。
【ゼルビーノ】https://www.zerbino.info/
一番オススメかもです。
実は、テーラーフクオカから生まれたテーラーだからか、テーラーフクオカの近くにある傾向があるので、テイラーフクオカと併せて行っていました。特に新宿店は同じビルの階違いですからね笑
カスタムラインとラグジュアリーラインがあり、どちらのラインでも仕立てもらいましたが、どちらも最高の着心地です。
しかも、カスタムラインもラグジュアリーラインも水牛ボタン、AMFステッチ、キュプラ裏地、一枚襟などが標準装備です!このことからも良いものに拘っていることが分かります。
それなのに、カスタムラインであれば10万以内で買えるという恐ろしいほどの良心的価格。
ラグジュアリーラインに至っては、プラス40,000円にはなるものの最上級の仕立てです。量販店や百貨店の既製品スーツは2度と着れなくなるレベルで誰でも違いが分かるかと思います。
もし、ゼルビーノさんのラグジュアリーラインで満足しないのであれば、もうビスポークに行くかもっと高いテーラー(イージーオーダーでゼルビーノを越えるテーラーがどれだけあるのか…)に行く他ないと思います。
【ミケーレ&シン】https://www.micheleandshinitaly.com/
上記の通り、ビスポークとしてはお安いです。
しかも、イタリアでの最新情報を収集されておりますので、最新情報を踏まえたスーツのイメージ図をスケッチブックに描いてくださります。また、現地でのクオリティコントロールもされているようなので(注・ミケーレ&シンではイタリア職人に仕立ててもらえます)、満足する一着になるはずです。
もちろん、高級スーツあるあるの水牛ボタンやキュプラ裏地は標準装備です。
私の場合、スラックスのダブルのモーニングカットが好きなのですが、これも快く対応してくださりました。
ちなみにですが、ダブルのモーニングカットが可能と言われたのは、今のところ、ミケーレ&シンさんとゼルビーノさん(ただし、ラグジュアリーラインのみ)だけでした。やっぱり良い仕立てのテーラーさんは技術力も高いですね。
【TOMORROWLAND】
私は、オーダースーツは好きですが、実はオーダー至上主義ではありません。
既製品でも着心地の良いものはたくさんあります。ただ、すごく高いことが多いです…
そんな中でも価格が抑えめかと思うのがTOMORROWLANDです。
全てが全てというわけではないかもですが、ゼニアのジャケットを試着したところ、とても着やすかったです。価格もゼニアなのに15万くらいだったと思います。
ゼニア×TOMORROWLAND×着心地良好であることを考慮すると、買っても良いと思います。
スーツの作りもしっかりしており、吊しでは珍しい一枚襟、ひげ襟など細部にも気を遣っていることが分かるスーツでした。
【五大陸】
セールの時に吊しを買ったことがありますが、今思うと正直なところ、着心地は量販店の吊しよりはよいものの微妙かと思います。
生地は悪くないのですが、二枚襟など拘りが見えなかったです。
ただ、百貨店の吊しなんかはこれが普通かと思いますので、五大陸のスーツが悪いということはないと思います。むしろ、五大陸は百貨店によくあるお店としては及第点かと思います。
リングヂャケットなどの高価格なところの吊しでもない限り、百貨店にある10万円程度で販売されている所は似たり寄ったりの着心地かと思います。
【アトリエメイド】
ゲージ品を試着しました。
松屋@銀座にあるお店ですが、百貨店にあるお店の中では一つ頭出てレベルが高い気がします。
実際、標準で一枚襟やキュプラ裏地など高級スーツによくある作りになっていました。
百貨店で作るならば、アトリエメイドさんがオススメです!
ただ、値がそれなりに張るので、私はついついゼルビーノさんに行ってしまいますが…
でも、着心地は良いですし、作りに拘っていることは伝わってきますので、オーダーされて後悔することはそうそうないかと思います。
【土井縫工所】https://www.doihks.jp/
オーダースーツではないですが、よくこちらでシャツをオーダーしますので紹介いたします。
縫製がとにかく良いですし、白蝶貝ボタンが標準と高級感もあります。
実際、色々なテーラーさんともお付き合いがあるようで、スーツの仕立てに定評があるテーラーさんの多くも付き合いがあるようです。
https://www.do-1.co.jp/store_new/tokyo.html
流れとしては、採寸をしてもらい、その採寸結果を記した紙をもらいます。
あとは、その紙を基にオンラインでサイズなどの入力&注文という感じです。
いかがでしたでしょうか?
オーダースーツについては、「オーダーなら良いもののはず!」という謎理論を信仰されている方もいらっしゃるようなので、書いてみました。
サイジングは見た目の向上には寄与しますが、着心地への寄与度は圧倒的に仕立て、より具体的には襟回りや袖回りの技術だと思います。
これが私が決してオーダー真理教(オーダー至上主義)ではない理由です。
オーダーでも低レベルな工場で仕立てるとダメですし、反対に既製品でもハイレベルな工場が仕立てたものは着心地が良いのです。
しかも、スーツは詳しくなくても着れば分かるので、是非とも良いスーツを試着でもいいので着てもらって、良いスーツとは何かを実感してもらえたらと思います。そうすれば、もう買う価値のないスーツを買わなくてよくなりますから。
そう思ったエピソードを次回書きます。
※こちらの記事です。
縫製工場の詮索はNGです!