今月中は受験前の
女子学生のために
毎回この記事を貼っときます
子宮がん検診受診率
ここ10年くらいの活動で
上昇傾向とはなっていますが
まだまだ受診率は
高いとは言い難いですね
さて
なぜいきなり
こんな話をしたかというと
子宮がん検診啓発団体の
シンクパールの方達が
クリニックに訪問に来られて
色々お話をさせて頂いたからです
右の女性は
代表難波美智代さん
自身が子宮頸がんにより
子宮摘出された経験があり
子宮頸がん啓蒙活動を始めました
Think Pearlホームページより
本当に色々な話をして
すごく楽しかったのですが
改めて考えさせられたのが・・
実際に子宮頸がんになる人って
どんなパターンが多いのか?
これ
皆さんどう思います?
やっぱり
子宮頸がんの事なんて
全く無関心で
一回も婦人科に
かかった事がない人
が多いと思いますか??
確かに
一回も婦人科に来た事ない人が
変な出血があって・・
(結構な出血なのに
生理って言い張る人も多い)
といって受診しにきて
すっごい進行した
頸がんだった!
なんて事も良くあります
が
改めて色々と
思い出して整理してみると
他のパターンも
結構ある事に気付きます
中には
え?そんな事あるの?
みたいな事例もあるので
紹介してみますので
読者の皆さんも
どうすれば
もっと子宮頸がんを減らせるか?
考えていただく材料になればと思います
1)大昔に検診を受けた高齢の方
本当に20−30年前に受けて
他の主訴で来院した時に
「最近子宮頸がん検診は
受けられましたか?」
って聞くと
「え?
この歳になったら
子宮の病気なんて
無いんじゃないですか?」
こういう人
結構いるんですよね
なんか、
閉経とごっちゃになっているのか
年取ったら
子宮卵巣の異常とは
無縁になる
みたいな
そんな事は全然なくて
子宮体癌は閉経後から発症率が高くなる
し、
子宮頸がんは
20歳代から発症率が上昇し
どの年代でも等しくリスクがあるのです
卵巣がんは
早期発見が難しいですが
好発年齢は
40ー60代で
閉経後も十分注意が必要です
ちなみにこの方達の
大昔に受けたがん検診
というのは
妊娠中に受けたものが
大半かと思います
妊婦健診には
初期検査において
子宮がん検診も含まれていますが
日本の初産年齢は
どんどん高齢化になっています
現在では
ついに初産平均年齢は
30歳を超えました
妊婦健診だけで
大多数の女性の
子宮がん検診を行える時代では
なくなりました
2)定期経過観察に来ない
子宮頸がん検診
細胞診で精密検査が必要
となった場合
HPVウィルスの
有無を確認したり
コルポスコピーという器械で
子宮頸部を直接生検して
組織診断を行ったりします
結果の多くは
CIN(異形成)
いわゆる前癌病変
と診断されます
自然軽快例も多いため
3−6ヶ月の定期検診
を行うのですが
すっぽかしちゃう人が
意外と多いんですよね
嘘だと思うでしょう?
本当なんですよね
数年間放置していたら
子宮頸がんになっていた
みたいな事例
かなり多いです
どっかのジジイは
癌は放置に限る!
みたいなことを主張してますが
実際
現在の病理診断では
癌に進展するかどうかを
判別する事は出来ず
実際に放置されたら
癌になる人いるんですよねえ(毒)
ちなみにさ
「なんで定期検診こなかったの?」
って聞くと
「仕事が忙しくて・・」
とか
「子育てで中々・・」
とか返答される事が多いですが
治療に専念
になったら
仕事や子育てどころでは無い
ので絶対に定期受診して欲しいですが
現実はまだまだ来ない人も多い
3)結果を聞きに来ない
これ
本当に多いんです
結果を聞きに来ない人
出血とか
痒みとかで受診した人の
カルテを確認してみると
前回受診が
半年前
一年前のがん検診で
結果を聞きにきてないパターン
「結果聞きに来て無いでしょう?」
って聞くと
「あれ?
癌検査やってましたっけ?」
とか
言われたりするんだけど
それ
検診する意味ないじゃん
ってやつです
家に帰るまでが遠足!
じゃないですが
結果を聞くまでが検診!
なのです
正直
病院側で
結果を聞きに来ていない人
全てをピックアップするのは
ほぼ不可能です
さて
検診結果を聞きに来ない!
っていう人は結構いるのですが
さらに困ったケースがあって
4)精密検査に行ってくれない
うちは子宮がんの精密検査も
対応していますが
クリニックによっては
精密検査で使用する
コルポスコープ
という器械を
置いていない施設も結構あります
その場合は
大きな病院に
紹介する形になるのですが
なんと
要精密検査
になっても
それを
すっぽかしてしまう人
が稀にいらっしゃいます
その心理は
結果を知るのが怖かったり
治療するのが嫌だったり
なんとなく放置しちゃったり
色々あるかと思うのですが
せっかく
要精密検査
のタイミングで検診が出来たのに
頸がんになってから受診
する人もいるのです
さて
色々なパターンを
挙げてみると
ただただ検診を
啓蒙するだけでは無くて
結果を聞きに来なかったり
定期検診をスルーしちゃったり
そんな人たちを減らす
という方向性でも
情報周知が必要なのかな
と思いました
一口に
子宮頸がん啓蒙活動
と言っても
切り込み方は様々で
色々な人達が
それぞれの方法で
啓蒙を続けていくのが
すごく重要ですね
自分の役割は
普段婦人科に関心が無い人に
スッと情報を届ける
事かなと思いますので
それを目標にして頑張りますね
さて
そのような
言ってみれば
子宮頸がんについて
あまり関心が薄くて
検診に来なかったり
検診しても結果を
聞きに来なかったり
そんな人達が沢山存在する
前提でも
子宮頸がんを減らす事が出来るのが
HPVワクチンです
次回は
HPVワクチンについても
もう少し突っ込んだ話をします
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