睦月二日 北斎さんに呼ばれました
【北斎さんに呼ばれました】
睦月二日。鳥越天文台跡から数百メートルの鳥越アズーリFMにお招きいただき、和暦と北斎についてお話させていただきました🌊
天文台跡。『富士百景』の一枚「鳥越の不ニ」として描かれ、天文観察のための大きな渾天儀と頒暦所御用屋敷があったところです。
スタジオは鳥越神社の真ん前でした。
これは13年前の和暦日々是好日、睦月の扉です。
何度も掲載してきた「鳥越の不ニ」。
MCは長いおつきあいで、和暦を愛用してくださっている木村高士さん。ふだんは浅草近辺の福祉タクシーをされています。
葛飾北斎も、高橋至時も、伊能忠敬も通った暦の聖地に思いがけずお招きいただき、ちょうど改暦150年が経った今、お膝元のラジオ電波で、和暦のお話をさせていただくという貴重な機会をいただきました。
彼らの親交については2024年版師走最後の見開きに書きましたので、お手持ちの方は読んでみてください。
アズーリはイタリア語で青という意味だそうです。
鳥越ブルー、北斎ブルー。発送に追われて着物を着る時間がなくなり、慌てて洋服を着て出たら、偶然ですが、ブルーコーディネートでした🩵💙
帰りにすみだ北斎美術館にごあいさつに伺ったら入り口で偶然、真っ赤な装いの小笠原悦子さんとバッタリ🩵❤️
今回、学芸員さんがセレクトしてくださった和暦手帳のハードカバーの色も🩵🤍❤️の3色。偶然、手帳と同じ色合いの記念写真になりました🌊 悦子さんはやっぱり赤を選ばれました。
放送は後日、YouTubeにアップされるそうなので、よかったら聞いてみてください。
おかげさまで和暦手帳はほぼ完売し、取引先から戻してもらいながら、なんとか発送しています。これからゆっくり買われるリピーターの方もいらっしゃると思うので、増刷を思案中です。
和暦新年に注文が殺到し、Amazonの在庫が切れておりましたが、カバーなしは再入荷しましたので、カバーなしをご希望の方はAmazonからお求めください。
カバーつきはHPへお願いします。
HPはこちらから
愛用者の和暦愛シェア
和暦愛用者のお一人、宮澤さんがこんなふうに書いてくださっていたので、みなさんにもシェアさせていただきます。
旧暦と言われる太陽太陰暦が使われなくなって、150年経ちます。
今の暦は、太陽暦、グレゴリオ暦と呼ばれるもので、明治維新後の日本が欧米列強に追いつこうとして時間軸も列強国が使っている暦に変えたのです。
だから以前使っていた暦は、旧暦と言われています。ただこの暦、四季を持つ日本人の生活感にとっても合っていました。以前にも書きましたが、花鳥風月を兆しとして生きていた民族ですから、月の満ち欠けは重要な役割を果たしていました。
例えば、朔日、サクジツとかツイタチと読みますが、月の始めの朔日は必ず新月、そして15日あたりが満月、朔日からの三日目が三日月、
ついでに言うと、8日前後が上弦の月、23日前後が下弦の月。これでわかるように、昔の日本人は月で日を読んでいたのです。
特に満月の日は、電気のなかった頃の大切な夜間照明だったのでしょう。宗教上でも大きな意味を持ち、多くの祭りや行事は満月の日に行われていたようです。
満月に限らず、新月、上弦、下弦の月も季節の変わり目、区切り、節目、それがトキの意識として生活に根付いていたのです。
トキとは休日や祭日の節を意味し、それ以外の日常をアイダと呼んでいたので、トキとアイダで時間と呼ぶようになったようです。
これは植物に似て茎と茎の間に節をつくり、そこから芽や枝葉から花を咲かせるが如くで、人間も節目節目を転換点にリセットしたり拡大、成長させてきました。
江戸時代は全国で統一した休みはなく、組織やコミュニティで各々休んでいたようです。なので祭りだったり縁日が広範囲な休みになったりして、節の行事が生活に根差していたのです。
明治以降全国一斉の休みができ、週休二日になって日を読む習慣や節を祝ったり祭る習慣が薄れていったのですね。
節のトキとその他をアイダで時間、今も今の時間が過ぎて行っています。トキを感じながら生きていきたいものです。
と言うことが分かってしまうのが、高月先生がつくりあげた和暦ダイアリーなのです。
今日は、晦日。あすは、朔日にして新月にして旧暦の元旦。今宵は月を愛でて日を読んでみるら
by loveウコッピー
ずいぶん昔、十年以上前に講座でしゃべったことを昨日のことのように覚えていてくださっていて、驚きました。
あすはいよいよ和暦元旦です。