愛用者の和暦愛シェア | 太陽と月の結婚

愛用者の和暦愛シェア



和暦愛用者のお一人、宮澤さんがこんなふうに書いてくださっていたので、みなさんにもシェアさせていただきます。


旧暦と言われる太陽太陰暦が使われなくなって、150年経ちます。


今の暦は、太陽暦、グレゴリオ暦と呼ばれるもので、明治維新後の日本が欧米列強に追いつこうとして時間軸も列強国が使っている暦に変えたのです。


だから以前使っていた暦は、旧暦と言われています。ただこの暦、四季を持つ日本人の生活感にとっても合っていました。以前にも書きましたが、花鳥風月を兆しとして生きていた民族ですから、月の満ち欠けは重要な役割を果たしていました。


例えば、朔日、サクジツとかツイタチと読みますが、月の始めの朔日は必ず新月、そして15日あたりが満月、朔日からの三日目が三日月、

ついでに言うと、8日前後が上弦の月、23日前後が下弦の月。これでわかるように、昔の日本人は月で日を読んでいたのです。


特に満月の日は、電気のなかった頃の大切な夜間照明だったのでしょう。宗教上でも大きな意味を持ち、多くの祭りや行事は満月の日に行われていたようです。


満月に限らず、新月、上弦、下弦の月も季節の変わり目、区切り、節目、それがトキの意識として生活に根付いていたのです。


トキとは休日や祭日の節を意味し、それ以外の日常をアイダと呼んでいたので、トキとアイダで時間と呼ぶようになったようです。


これは植物に似て茎と茎の間に節をつくり、そこから芽や枝葉から花を咲かせるが如くで、人間も節目節目を転換点にリセットしたり拡大、成長させてきました。


江戸時代は全国で統一した休みはなく、組織やコミュニティで各々休んでいたようです。なので祭りだったり縁日が広範囲な休みになったりして、節の行事が生活に根差していたのです。


明治以降全国一斉の休みができ、週休二日になって日を読む習慣や節を祝ったり祭る習慣が薄れていったのですね。


節のトキとその他をアイダで時間、今も今の時間が過ぎて行っています。トキを感じながら生きていきたいものです。


と言うことが分かってしまうのが、高月先生がつくりあげた和暦ダイアリーなのです。


今日は、晦日。あすは、朔日にして新月にして旧暦の元旦。今宵は月を愛でて日を読んでみるら 
             by loveウコッピー


ずいぶん昔、十年以上前に講座でしゃべったことを昨日のことのように覚えていてくださっていて、驚きました。


あすはいよいよ和暦元旦です。