ザ・スミスとセルゲイ・プロコフィエフ | kyupinの日記 気が向けば更新

ザ・スミスとセルゲイ・プロコフィエフ


Dance of the Knights(Sergeï Prokofiëv)

ザ・スミスはライブ会場は小さな300人程度の収容のものを選んでいたという。それは観客と一体になれるような場所でライブ演奏をしたかったためだ。そこでは、セルゲイ・プロコフィエフ(Sergeï Prokofiëv) の楽曲をバックに入場して来たらしい。すべての観客と目が合わせられるような環境である。

当時、モリッシーはPVを作ることを嫌がっていたので、スミス時代はほとんどPVが残っていない。(ライブ映像はある)そういうこだわりがあったのである。


Teachers Are Afraid Of The Pupils(Morrissey)11分を超える大作。あくどい教師に警鐘を鳴らす内容になっている。

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Southpaw Grammarのジャケット。オリジナルアルバムは1995年9月に発表。全英4位。このアルバムはモリッシーの青春期をテーマにした楽曲が多い。スミス解散以後、モリッシーはアルバムジャケットにはいつも自分の顔写真を使っていた。このアルバムは再びポートレートを使っており、スミス時代を髣髴させる。この頃からそれまで避けていたスミス時代の楽曲をライブで歌うようになった。

後年、モリッシーが発表したTeachers Are Afraid Of The Pupilsという楽曲のイントロはセルゲイ・プロコフィエフのDance of the Knightsに似ている。

このTeachers Are Afraid Of The PupilsはSouthpaw Grammarというアルバムに収録されている。Southpaw Grammarは最高に良いというほどではないが、なかなかの佳曲が多く収められている。実は、Southpaw Grammarは2種類のアルバムジャケットがある。モリッシーの写真のアルバムの方が後年発売されており、収録曲も多い。(オリジナルは8曲しか入っていないが、このアルバムの一部は12曲収録されている。だいたい、曲の並びからして全然違う)。

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もう1つのSouthpaw Grammarのジャケット。これはモリッシーの写真が使われている。

僕はTeachers Are Afraid Of The Pupilsはそこまで好きな曲ではないが、Reader Meet Author 、Boy Racer、Do Your Best and Don't Worry 、Best Friend on the Payroll、Southpawなどはけっこう良いのではないかと思う。Southpawは10分を超える大作であるが、ライブでは滅多に演奏されないらしく映像を見つけられなかった。


Reader Meet Author(Morrissey)憧れの作家は実際会ってみると、必ずしも人間的に素晴らしいものではないよ、といった内容。作家への痛烈な皮肉。

Southpaw Grammar(オリジナル)
1. Teachers Are Afraid of the Pupils
2. Reader Meet Author
3. Boy Racer
4. Operation
5. Dagenham Dave
6. Do Your Best and Don't Worry
7. Best Friend on the Payroll
8. Southpaw


Best Friend on the Payroll(Morrissey)

Southpaw Grammar(モリッシーの顔写真が使われているもの。ひょっとしたら発売時期によっては8曲のものもあるのかもしれない)
1. The boy racer
2. Do your best and don\x{2019}t worry
3. Reader meet author
4. Honey, you know where to find me
5. Dagenham Dave
6. Southpaw
7. Best friend on the payroll
8. Fantastic bird
9. The operation
10. The teachers are afraid of the pupils
11. You should have been nice to me
12. Nobody loves us


Boy Racer(Morrissey)お金やガールフレンドをたくさん持っている男への強烈なジェラシーが歌われている。あのすかした野郎を殺してやると言う歌詞のポップソング。この楽曲はシングルカットされている。


Nobody Loves Us(Morrissey)これはオリジナルアルバムには収録されていない。12曲収録のアルバムの最後に収められている。これはシングルのB面(そういうべきか)に入っていたもので、モリッシーはこういうタイプの名曲が多い。シングルに懸けているものが違うのである。

参考
ロックはどんなに素晴らしい音楽でも一部の人しか知らない
Morrissey
Barbarism Begins At Home(The Smiths)
BGMをスミスやモリッシーにしたいが・・