出先でモバイルPCのバッテリーが危うくなったので
お気に入りのコーヒーショップに入ることにしました。
最近このショップのプリペイドカードを利用する機会が習慣化していて
まんまと運営側の思惑通りなのでしょうが
このお店のコーヒーが好きなのですから
何の問題もありません。
コーヒーをオーダーしてから
店員さんに尋ねます。
「PCの電源借りることできますか?」
ファーストフード店などではカウンターに電源があって
「ご自由にお使いください。」などの表記がある場合もありますが
それ以外は
確認することは
マナーというかルールというか
常識でしょう。
今回の店員さんの答えは
丁寧に「ノー」でした。
もちろん納得して商品を受け取り
好きな席を選んで座ります。
周りを見回すと
ガッツリ仕事モードに入っている
いわゆる
ノマドワーカーなどと呼ばれている人が二人ほどいました。
このノマドワーカーという括りについて
20~30代の企業に所属していながらも起業マインドのある若者たちと話をしたときのことを思いだします。
その中で印象に残った幾つかのコトバがあります。
「「ノマド」だか何だか知らないけど、それって「在宅勤務」をカッコ良く言ってるだけでしょ。」
「組織でまともに働いた経験が無かったり、仕事ができなくてリストラされたり、ドロップアウトして、成果もコネもないのに、独立する人間が簡単に成功できるみたいなまやかしをビジネスにしている輩が気持ち悪い。」
もっともみんなの共感を得たのは
「単なる働き方なのに目的化していて、これに気づかない奴らが、起業とか笑える。」
これ物事の本質を鋭く突いています。
手段が目的になってしまっているということです。
こういう人、周りにいませんか。
「来週のマーケティングプランのプレゼンに使いたいので、○○について今週の金曜日の午後3時までに調べて報告して。」
こんな風に上司から依頼を受けると
その他の案件などに脇目も振らずに
一心不乱に
それこそ寝る間も惜しんでパソコンに向き合って検索しまくっている人。
いっしょうけんめいさやそこで発揮されている集中力は決して悪いものではないです。
そして週末
調査報告を待っているのだけれど音沙汰がありません。
「○○について、現段階で集めた情報をください。」と聞くと
「○○に関連して△△や□□についてさらに正確な情報を集めていますのでもう少し時間をください。」という返答。
作業に没頭して
入手できたデータを分析して、アウトプットすることが目的であることから逸脱してしまっているパターン。
「プレゼンに使う。」
「今週の金曜日の午後3時。」
目的も納期も伝えていたのにもかかわらず。
彼の中で
作業することが目的になってしまったという代表的な良くない例です。
またこういうタイプの人は残業も多くて
いつも疲れているというのも特徴です。
普段の生活に落とし込んでみるともっとわかりやすいかもしれません。
「ダイエット」
自分に合うダイエット方法を見つけることに躍起になっている人、たくさんいます。
「婚活」
「結婚」
この二つはそれぞれのポジションにありながら
深く結びついています。
お見合いや合コンすることが目的でしょうか。
そして
さらに
結婚することが目的なのでしょうか。
ひとつの手段が
目的になってしまっているのです。
コーヒーショップで
コーヒー一杯で
なんだかそれっぽく
PCのキーをたたいて
満足感に浸っている人たち
否定はしません。
いまの時期、涼しいし
実はコストの垂れ流しなのに、一見低コストっぽいし。
ただし
手段が目的になっていない場合だけです。
くれぐれも
独立や起業することが
現実逃避になっていないことが大前提です。
実際目には見えないコストについて
どの程度理解できているのですか。
何の目的で
SNSなどで情報を発信しているのですか。
セミナーや異業種交流会に参加することは目的ではなく手段なのです。
婚活パーティーなどもいっしょです。
楽しかった?
あの人と知り合いになれた?
それは
ただの
自己満足
です。
お金払わされた上に
主催者の実績報告に利用されるみたいな。
くれぐれも勘違いの無いように
さまざまなことに参加することを否定するのではないのです。
目的は何ですか。
そのアクションの
目的は明確になっているのでしょうか、ってことです。
イイ意味で
利用する側にならなければ
本当の意味でのギブ・アンド・テイクにはならないんです。
「あ~あ、あの人、また同じタイプの人にいいように利用されてる。」
手段が目的になっていませんか。
This is HASHIMOTO☆QUALITY