海外でセミナーをさせていただく場合に大切にしていることがあります。
セミナーのテーマについて
可能な限り
受講生さんたちのニーズを聞き取り
深く、正確に、楽しく、インタラクティブに知識を得ていただきたい
そのような雰囲気にしているということはもちろんのこと
互いの出会いを大切にするという意味では
テーマ以外で、日本国や日本人に関して聞きたいことがあったら、この機会に是非どうぞ!
という時間をねん出するということです。
日本代表などという大袈裟なことをいうつもりは毛頭ないのですが
生身の日本人と接するのは初めてという人も多いのです。
ネットやテレビのニュースで情報は入手できますし
個人レベルの限られた情報の中で構築され、妄想された
日本について検証したいこともたくさんあるのでしょう。
もちろんぼくが自分の立場(たとえば、セミナーの主催者(主体)が外務省さんだったりする)をわきまえないで、好き勝手な発言や行動をとることは許されるものではないですし
これからも、これまでもハズすことは無いです。
ただ、せっかくの機会に
もしかしたら最初で最後の出会いになるかもしれない一期一会に
ぼくを通して日本のことを知って欲しいし
もっともっと好きになってもらいたいと
ココロから思うのです。
相手のことも知りたい
分かり合えるには時間が足りないかもしれないのですが
それでも気持ちをちゃんと伝えたいと思っています。
一昔前までは
リタイアした(間近の)有識者さんが
銀縁のメガネかけて
髪形や鼻毛やスーツやネクタイやらなにやらに無頓着で
専門知識の押し売りみたいな感じでスピーカーを務めていたそうです。
これが日本人のイメージを良くも悪くも構築してきました。
外見は流行り廃りがありますから仕方がないのですが
それすら違和感が無いと言えばウソになります。
そんなときの質問は、多岐にわたります。
日頃の情報収集力を試されているようです。
それが、また楽しかったりもします。
最も興味があって、聞きたいことは
政治に関すること、宗教や信条に関することのようです。
日本は本当はどうなんだ、どうなってるんだ?
主義主張を明確にしないのは、無宗教だからなのではないか?
外国の方々は、実に見事に本質を突いてきます。
そうなのです経済大国などともてはやされて
中身は成長したのか
って感じです。
立場上、政治や宗教については基本的にコメントはNGなのですが
あくまでも一個人の意見として
伝えることの手抜きはしないようにしています。
このところ多かったのが
関西方面から巻き起こった維新と言う名のムーブメントについての質問です。
「同じハシモトさんとして、あの共同代表のことをどう思うか?」
おもしろいでしょ
海外においては
橋本も橋元も橋下も端本も箸本も
ハシモトなのです。
ご本人とは、おそらく縁もゆかりもないですし
お会いしたこともありません
しかし、主義主張やこれまでの動き、成果などについてはジロジロとウォッチしていましたから
自分なりのものさしができていますので
あくまでも個人的な感想と言うスタンスですが
質問に対するアウトプットはちゃんとします。
「もともと弁護士であり、タレント活動もしていた
知名度もあって
日本人には少ない歯切れの良さもあると思います。
問題提起も非常に上手で
責任の所在を明確にした上で
問題解決能力を持っている人たちを集めて議論させるスキームは秀逸だと思います。
実際、地方の首長として実績も上げています。
マスコミを上手に巻き込んで
問題提起の情報発信をするのに長けているのですが
逆にマスコミに翻弄されてもいます。
政治という行為には
すべてを白か黒に分けることはできないことが現実にあります。
日本だけではないでしょう。
歴史的背景、その時々での駆け引きや貸し借り
残念ではありますが、
グレーな部分の存在や
先送り、棚上げしている懸案事項が存在することで
国家間のバランスが保たれているのも現実だと思います。
それらをトータルに考えて
彼が、いまの日本の政治という世界において
良い悪いは別にして
大きなインパクトとなる可能性は否定しません。
そして
彼が、一過性のブームのような存在になってしまうのは
もったいない気がしていますが
時代のニーズにマッチしていないのであれば
仕方ないですね。」
結果的に当たり障りのないアウトプットになってしまっているのかもしれませんが
一般的な民意とも
それほどかけ離れてもいないと思っています。
意見交換や情報交換のチャンスは一瞬です。
ですから
「ぼくのことは嫌いでも
日本のことは嫌いにならないでください!」
とどこかで聞いたセリフみたいですが
真剣に
日本のことを理解し
さらに興味を持ってもらうことで
日本を好きになってもらうこと
を意識して
一期一会を
大切にしているのです。
This is HASHIMOTO☆QUALITY