相沢沙呼『小説の神様』 | 英語講師土岐田健太の「教養」から学ぶ英語の授業〜出版・映像授業編〜

英語講師土岐田健太の「教養」から学ぶ英語の授業〜出版・映像授業編〜

全国の社会人、大学生、受験生対象に「英語の教養・文化から学ぶ英語」の授業をしています。33歳で出版中心生活へ。映像コンテンツ、本の執筆などを通して「自力で学問をするための英語」、「将来どこでも通用する英語」を伝えていきます。

物を書く仕事をしている方にぜひ読んで欲しい小説です。

「小説は、好き、ですか」

売れない高校生作家の千谷一也と人気作家の小余綾詩凪の合作の企画を軸に物語は展開します。「なぜ合作の相手に千谷が指名されたのか?」はもちろん、「どうして小余綾は合作しないといけないのか?」など謎はストーリーが進むと共に明らかになっていきます。

陰と陽の雰囲気を醸し出しながらも、実は互いに照らし合う存在になって行く様子にフライト中涙を堪えることができませんでした。涙もろいので。

また、本を書く仕事をしている分、共感できる部分が多くて、かなりリアリティを感じました。

物を書く仕事をする方だけでなく、多感な高校生にもオススメしたい本です。読みやすいし、青春小説なので読後感も清々しい感じがします。