「小説は、好き、ですか」
売れない高校生作家の千谷一也と人気作家の小余綾詩凪の合作の企画を軸に物語は展開します。「なぜ合作の相手に千谷が指名されたのか?」はもちろん、「どうして小余綾は合作しないといけないのか?」など謎はストーリーが進むと共に明らかになっていきます。
陰と陽の雰囲気を醸し出しながらも、実は互いに照らし合う存在になって行く様子にフライト中涙を堪えることができませんでした。涙もろいので。
また、本を書く仕事をしている分、共感できる部分が多くて、かなりリアリティを感じました。
物を書く仕事をする方だけでなく、多感な高校生にもオススメしたい本です。読みやすいし、青春小説なので読後感も清々しい感じがします。