英語講師土岐田健太の「教養」から学ぶ英語の授業

全国の社会人、大学生、受験生対象に「英語の教養・文化から学ぶ英語」の授業をしています。映像コンテンツ、本の執筆などを通して「自力で学問をするための英語」、「将来どこでも通用する英語」を伝えていきます。


佐藤学先生の『教育の方法』を読了しました。

教育には多かれ少なかれ、一家言ある人が多いです。しかし、この本では個人体験に縛られない重要性を説いています。

新しい見方で学校現場を捉えるために、体系的に書かれているのがこの本の特徴です。

教育ではカリスマティックな非日常体験の授業がメディアでは注目されやすいです。

しかし、この本では「日常的で小さな体験を積み上げる」(p.11)ことを重要視しています。

気になったキーフレーズは、「学習者の想起」(p.48)です。「学習者の想起」とは気づきや発見を促す学びのことです。明示的な学習から、生徒が発見する学びに変えていくことをこの本は教えてくれるのです。

教育における3つの実践が定義されます。詳しくは割愛しますが、概ね外から内への学びの内在化が意識されています。

第1に対象世界との対話的実践
→教育内容→教材や学習対象を学ぶ

第2に教師や生徒同士の対話的実践
→先生や生徒同士のやりとりをする

第3に自己との対話的実践
→内省型の自分とは何かや興味・関心を深める

これらの発想は教える時の授業構成や自宅での学習を考える時のヒントになります。

また、「テーラー」や「オーケストレーティング」など、比喩も巧みです。→これは体験と合わせて書きます。

まず、「テーラー」ですが、これはオーダーメイドスーツがイメージしやすいかもしれません。

最近スーツのオーダーメイドに行き、テーラーさんと対話しながら、教える時に肩を上げることや自分の体格や生活スタイルなど相談しながらつくりました。僕は肩幅が広いらしく、少し肩まわりを調整していただきました。

それと同じように、教育もまたオーダーメイドが理想です。個への対応とは、それぞれの興味・関心に合わせて、そして個の学習段階に合わせてカスタマイズしていくことが必要です。

→まだまだ大教室の授業イメージだけだとこのあたりの初心を忘れてしまうので、改めて肝に銘じます。僕が四年間予備校のライブで一番悩んだのが、実はこの部分です。

最後の最後四年目でようやく、誠実に話ができる環境を作ろうと努力しましたが、なかなか難しい部分もあります。今後深めて行きたいアプローチです。ちなみに、留学を経てからですが、これは本格的に実践したいと思っているので、それまでは限られた場所ですが、身近な場所で取り組んでみます。

次に「オーケストレーティング」です。個のすり合わせというもので、英語ではchemistryに近いでしょうか。多様な楽器が1つの演奏のハーモニーを奏でるように、ひとりひとりの個性をうまく活かした授業運営です。

同僚性や専門性など、学校現場での先生同士の交流も書かれており、これは四年目でようやくたどり着いた他科目の先生との親しい交流や職員の方に軽く話ができることの大切さです。予備校でこれができれば、未来があるかなあと思うので、もっと僕も力をつけたいと思います。

この本全体として、1つの問いが伝わります。それは、1人で解決しなくとも、shareがうまくいっていれば、総合的にアプローチしていくことができるのではないか、ということです。共有が自然にできる環境、まさにそれは僕が理想とするものです。

余談ですが、『教育方法学』を大学時代テキストとして購入し、レポートを執筆しました。大学で学んだ教育系の授業でも群を抜いて興味深いものでした。

時間をかけて、より良い日常に寄り添う勉強を考えて行きます。
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