椎間板は背骨(脊柱)同士の間に挟まれた繊維状の無血管組織です
っていきなり書かれても訳わからん??
となりますよね
まずは椎間板の場所ですが
そのまんまで背骨同士の間に挟まれるように存在します
背骨(脊柱)は全部で24個ありまして
頸椎(首の骨)が7個、胸椎(肋骨がくっつく背骨)が12個、腰椎(腰の骨)が5個と分けられます
背骨にはそれぞれに番号があるのですが全て上(頭の方)から数えていきます
椎間板の始まりは
頸椎(首の骨)の2番目と3番目の間(頭の方から数えて2個目と3個目)から
腰椎5番目とその下の仙骨との間まで存在します
椎間板ってどういうものなのか
コラーゲン繊維でできたバームクーヘンのような円盤組織
というとイメージしやすいかもしれませんね
実際にはこのような繊維が同じ方向ではなく
色々交差してひねり動作やひっぱりにも対応できるようになってます
ところが、まん中の穴の空いているところには髄核と言われる
ゲル状のものが入っています
ロールケーキのクリームのところみたいな状態ですね
クリーム入りのバームクーヘンという夢のような
コラボレーションです!
そして椎間板の役割ですが
上の写真の赤ペンで示したところが椎間板ですが
これがあることで、上下の骨同士のクッションになってくれます
それから各骨同士の間から神経の出入り口がありますが
椎間板があることで、その空間にゆとりができます
椎間板がないとその逆のデメリットがあります
骨同士がぶつかってしまうことで痛くなります
クッションがないと動きにゆとりがなくなります
神経の出口が狭くなって神経を圧迫します
無血管組織って
椎間板自体には血管がないのです
なので、その上下の骨からの酸素・栄養供給に依存しないといけません
上図のように終板と呼ばれる薄い軟骨組織からの
ルートによってなんとか酸素や栄養の補給します
そんな椎間板ですが、体重や運動による負荷は
非常に受けるという、とてもかわいそうなものです
椎間板はとても水分を多く含んだ組織ですが
あらゆる負荷を受けることで早くも10代後半には
退行変性といういわば衰えが始まるといわれています
出生時に水分含有量が90%に対して成人時には70%まで衰え
その後はさらに。。。
買ったばかりの座布団が長年使っているうちに
「これこんなにぺちゃんこだったっけ?」
ってな具合に椎間板が萎縮してきます
さて
その負荷についての話が今回のメインなんです
前ふり長すぎ、、
スウェーデン生まれの整形外科医師ナッケムソン先生という方が
生きている人間の椎間板内圧を測ることに成功し
立っているときを基準(100)として
色々な姿勢や生理現象ごとに椎間板にかかる内圧を測定しました
計測は人の第3腰椎と第4腰椎の間の椎間板に
直接電極を挿入することにより,様々な姿勢時における椎間板に
掛かる圧力の測定を行った方法らしいのです
それによると下の図のようなデータが出たのです
座ってる方が負荷増えてるやん!
と驚いてください
寝転び方次第でも負荷増える場合あるやん!
と更に驚いてください
日常生活の中でこんな姿勢してますよね
こんなこと書いてる僕も実際してるんですよ
重い荷物持ったままくしゃみしたらヤバそうですね笑
なので、少し注意・意識をしながら椎間板を労ってあげたいと思います