新緑の東福寺と改修なった龍吟庵へ | おみほはんの たのしく合格!京都検定

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今日は暑かったですね。

よくご紹介している幼稚園時代からの友人と、珍道中をしてまいりました。

本来は少し贅沢なランチをということでしたが、私が改修なった龍吟庵を拝観したくて我がままを聴いてもらいました。

 

臥雲橋から通天橋を望む

 

偃月橋を渡って、龍吟庵へ

 

 

橋の棟柱の棟札

他にも棟札が二つあったのですが、写真を撮り損ねました。

 

「偃月」は半月よりやや細い月(弓張り月)のこと。

偃月橋は臥雲橋・通天橋とともに東福寺三名橋、日本百名橋の一つです。

 

龍吟庵 表門

 

三つの枯山水庭園は昭和の名作庭家・重森三玲の手によるものです。

南庭(方丈正面)・無の庭

 

西庭・龍の庭

龍が反時計回りに作庭されています。

 

東庭・不離の庭 私が心惹かれる逸話が・・・・。

大明国師・無関普門さまの故事に倣った庭です。中央の長石が国司さま、その前後を白黒の二匹の犬が師を狼の襲撃から守っている構図です。

師は幼少のころ天然痘に罹られる、当時は治療の方法もなく、山に捨てるということになっていたようです。

数日後、師の様子を見に来た人々はこのありさまを見て、この子は特別だと連れ帰られたとの伝説です。

また、白砂ではなく、鞍馬の赤い石が使われているのは、セピア色的な効果を狙ったものではないかとのこと。

雨上がりのときは、赤い色が一段と増して美しいとお聴きしました。

明日は雨が降りますよと言っていただきましたが、この連休、出歩きぱなっしのおみほはんです。

一日家に籠って、片づけときちんとした料理作りをです、ほんまかいなあですが・・・・。

 

この寺院は東福寺の塔頭のひとつ、第三世住持の無関普門さまがお住まいとされ、入寂後埋葬された塔所です。

方丈は室町前期の建築と云われ、我が国最古の方丈建築、書院造と寝殿造が融合した美しい建物であり、国宝です。

六間取り、平面であり、正面に広縁が設けられています。

ただこの建物の特徴は、前列中央・室中の間の奥に仏間がなく、板壁になっていることと、中央の間が脇の間に比べて、特に大きいことです。

改修時に訪問したとき、板壁に釘がほどこされていることから、住持の頂相が掛けられていたであろうとのお話がありました。

改修なったときには無関普門さまの頂相が掛けられるのではとも・・・・。

が、残念ながらでした。

また子持ち障子のお話もお聴きしましたが、書くのは難しい

講座ではお話しできると思います。

 

注)京都検定テキストでは方丈は現存最古の客殿遺構となっています。また寺名は龍吟庵になっておりますし、私もずーとそう思っておりましたが、現地の案内板も、以前いただいた京都府教育委員会さんのパンフも「竜吟庵」となっています。

が、お寺さんでは龍吟庵だそうです、ややこしいなあ((+_+))

 

東福寺本坊も参拝し、通天橋を渡り、開山堂(常楽庵)も駆け足で拝観しましたし、龍吟庵三庭の塀の話もご紹介したかったのですが。

 

今回禅堂の写真が私的には上手く取れましたです。