明けましておめでとうございます。
山広さんより御指名賜りました一回生の藤本です。
今回の内容は、計画性、社会性の致命的な欠陥が露呈し、サバイバルと化してしまった伊勢での一人旅。
時期はNFの3,4日目。もうすでに記憶もあやふやになってくる頃ですが、書きます。
(新年早々大変なことばかりですが、書きました。)
時系列順に、写真付きでお送り致します。
11/24
9:30 起床
家に引きこもる息子に危機感を覚えた父「ちょっとどこか(旅行でも)行って来たら?」
10:00 伊勢に決定!
一人旅の目的地を決める際には(今回でまだ二回目ですが)、交通費、温泉、良い景色あたりが主な要素になってくるのですが、今回は交通費ぐらいしか考慮できませんでした。なによりも早く家を出ることを優先したかったのですが...今から思えば楠井がバイトを決める時と同種のミスを犯してますね。この種のミスには即効性があることが知られています。
10:30 出発
11:29~12:30 鶴橋(大阪)で足止め
恐ろしく早いフラグ回収、俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。乗換案内をもう少しちゃんと見ていれば、あと30分はゆっくりできただろうに...早くも計画性に難が見られますが、まだまだ続きます。
~14:49 車内で宿泊地を探す
といっても、すでに伊勢市内(近いとは言ってない)に快活があることは出発前に調べていました。そもそも予算は1万円。交通費だけで半分以上がとぶ限界旅行には、ナイト8時間パック以外に選択の余地はありません。翌日の出発を7時とすると、入店は11時か...(小泉感) そんなことを考えながら伊勢に足を踏み入れました。
14:54 伊勢上陸
近鉄山田線伊勢市駅を出るとそこには、鳥居と伊勢神宮外宮へとつづく一本の大通りが。いかにも王道な雰囲気の門前町に、やっと旅の始まりを感じ、テンションが上がってきました。
15:05~15:40 外宮攻略
寺社仏閣には詳しくないので、何も言うことはありません。すごかったです(語彙力)。伊勢神宮は外宮、内宮の順に参拝するのがセオリーだそうです。明日は内宮、覚悟しとけよ!と威勢よく外宮を後にしようとしたその時、礼服に身を包んだ老齢の男性が2,30人、うつむきがちに三列になってぞろぞろと入ってくるのが見え、その異様さが境内にぴたりと当てはまって、ただならぬ雰囲気を醸し出していました。彼らの正体は明日、明らかになります。
15:40~ 昼飯
今回の旅の目標として、伊勢名物(伊勢うどん、手こね寿司、赤福)の制覇を据えており、1日目の昼は伊勢うどんか、手こね寿司か...と考えていたのですが、問題は時間。昼食をターゲットとする飲食店は軒並み店を閉めており...なぜ参拝前に食べなかったんだと言いたくなりますね。(計画性の欠陥) それでも、手こね寿司の店が一軒、扉を開けているのを門前通りに発見。恐る恐る入ってみたはいいものの、恐るすぎてキッチンの二人には全然気づいてもらえず、自分から声をかけるという苦しい展開に。(社会性の欠陥)
自分「あの、すいまs..」
店員「あ、準備中です。」
自分「ァ、すいmせn...」
退店。
結局16時開店の伊勢うどんの店へ。16時ちょうどに到着すると、行列ができていました。これは当たりを引いたのでは、と思いつつ楽しみにしていると、しばらくして開店。第一順で店に入れたのは、自分の一人前まででした。gg!
16:31 実食
30分ほど待った後入店。ふわふわの麺に甘いたれのような汁。美味かった!ggez!
17:00 退店
しかし問題はここから。あとのタスクは夕飯と風呂だけですが、快活に入れるのは11時以降。伊勢神宮以外に何もない田舎で、あと6時間もの時間をつぶす必要があることに気付き、伊勢うどん屋の前で呆然と立ち尽くします。
17:17 サバイバルスタート!
辺りは段々と暗くなり、徐々に肌寒くなってきた頃、ふと携帯をみると充電残量は14%。グーグルマップを多用していたことが原因とみて間違いないでしょう。伊勢市駅で紙の地図に切り替えました。私に限界旅行を教えてくれた友人曰く、携帯と金が無くなってからが本番だそうです。かくして地獄の行軍が始まりました。
17:50 聖地 ヤマダ電機テックランド伊勢店
特にきつかったのが、風。当時気温は10度を下回っていたのですが、それに加えて海からの強烈な風が体感温度をガン下げしてきます。さらに、既にここまでで累計2時間くらい歩いており、またグーグルマップが封じられているので自分がどこまで進んでいるのか分からない状況。体力よりもメンタルが削られてゆきます。しかしここは田舎かつ住宅地。屋内で休憩できるところなど見当たらない...と思っていたのですが、そこには煌々と光り輝くヤマダ電機テックランド伊勢店。九死に一生を得た思いで入店しました。
厳しい寒さで携帯の充電は1%に激減しており、暇つぶしには使えず。テレビコーナーで長椅子に座り、脱力して試料映像を眺めていました。吉田麻也がゴールを決めていたことだけは覚えています。ただ、田舎の夜の電気屋に客が多いはずもなく、店員の、私を不審な客として警戒する視線が背中に刺さり続けます。結局テレビコーナーを離れて何食わぬ顔で洗濯機、冷蔵庫、エアコンなどを物色し続け、1時間弱粘ることに成功しました。退店。
18:47 cut-A 伊勢店
石山地域の美容業界を支配していることでおなじみのcut-Aが、まさかの伊勢にも進出を果たしていました。皆さん、もし伊勢で髪が切りたくなったらcut-Aへ、どうぞ。
19:10 夕飯
晩メシは油そば。伊勢関係ないです。ふつう味でした。gg!
19:40 退店
さて、あと残るは風呂。ここまでで7km近く、寒い、暗い、見知らぬ町を歩き回ってきており、心身ともに疲労が溜まってきていました。しかも快活入店まであと三時間半、凌げるか...しかし、携帯が封じられる直前、最後の力を振り絞って発見した風呂は、そこそこ大型のスーパー銭湯。並々ならぬコンテンツ力を秘めているに違いない、そう自分に言い聞かせて歩き始めました。
20:10 到着
勝った_____________。
一歩足を踏み入れた瞬間、勝ちを確信しました。外から見るだけでは分からなかった圧倒的な広さ、休憩処には畳の敷かれた寝ころびスペース、ご自由にお読みくださいと貼られた本棚にはゴルゴではなくジャンプの単行本最新刊がズラリ、そしてなにより、暴れまわって手に負えない小学生男児にはここをぶつけるしかないと言わんばかりの大量の家族連れ。勝った______
22:30 【朗報】限界旅行客、難敵伊勢市に歴史的勝利
勝ちました。一時間強風呂で粘ったあと(苦行)、寝ころびスペースで完全脱力(浮浪者)。呪術廻戦を一時間強読み漁りました。呪術回戦おもしれえ!ggwp!
退店。人通りはもはや皆無ですが、風が少し弱まり、寒さもましになりました。なにより風呂のおかげで体力気力ともに完全回復。軽々とした足取りで快活CLUB伊勢店へと向かいます。
23:00 快活発見
真っ暗で草。静かな闇夜に刺すように光る快活。電灯に囚われる夏虫の如く、快活へと吸い寄せられていきます。入口まで近づいてくると、なにやら大型バイクが多数見えます。嫌な予感がした私は、ガンダで入店し、受付へ。鍵付き個室のマット(ブースの方が安いのは知ってますけど、初めてだし、明日もアルカラ...)に泊まりたいと思ってたんですが。
店員「あー、ちょっともう既にマットの方は埋まってまして..チェアであれば1部屋空きがございますが。」
あっぶえ!危うくバイクライダー達に”オメーノセキネーカラ!”されるところでした。
家に忘れてきた携帯の充電器を快活で購入し(計画性の欠如)、いざ部屋へ。一度寝転ぶと起き上がれませんでした。気を失うように就寝。
23:30 就寝
予告
限界旅行客は伊勢市に勝つ。だがそれは、すべての始まりに過ぎなかった。
父の圧力から逃げ出し、一人で旅立つ限界旅行客を、本宮は圧倒的なコンテンツを抱えて待つ。
だがそれは、新たな行軍へと誘う罠に過ぎなかった。
限界旅行客はその夜、自らの欠陥を、呪う。
次回。見知らぬ、天井。
さあて、この次も、サービスサービスゥ!