このご時世、SNSというかインスタの影響は無視できない。だから私もスタッフと協力しながらインスタ投稿を続けている。
調べれば星の数ほど美容外科医のインスタが乱立している。もちろんそれに私も含まれる。
当たり前だが一般病院や消化器外科で
「こんなに大きい癌がきれいに取れました♡」
「ずっと喘息でしたがこの先生の投薬でこんなに1秒率が改善しました♡」
という投稿はあり得ない。法律にも違反する。
インスタの役割は大きいし無視できないし有用だとは思う。しかしアンビバレンスな感情は常に持っている。要は素直になれない。
話が変わるかもしれないが、よく看護師や後輩に指導する場面で私が使う言葉がある。
「この方法は本筋ではない。しかし基本を十分知った上で邪道だと思ってそれをやるか、基本を知らずにそれが本筋だと思ってやるかでは全く意味が違う」
インスタの投稿は所詮cherry pickingだ。しつこいようだが自分もそうであることを否定しない。
それでは何を基準に美容外科を、いや美容外科医を選ぶのか?と尋ねられたらなかなか難しい。
その医師に施術してもらった患者か?それもそうかもしれないし、たまたまかもしれない。
自分が思うに、いつもその医師の施術を間近で見ているのは看護師さんである。雨の日も晴れの日も昨日も今日も明日も。
その看護師の本音を聞くのは一般には難しいし機会もないだろう。
だから少なくとも自分は近くにいる看護師さんに対して恥ずかしくない施術を日々していこうとそれだけを思っている。