マシンガントーク!!! | 怒涛の3ヶ月~2年目

怒涛の3ヶ月~2年目

旦那のアルコール依存症→精神科外来→離脱せん妄→借金地獄→断酒→スリップ→精神科入院→現在



母のマシンガントークが炸裂した。

まあ常によく喋るのだが、
この日は特に凄い勢いだった。

母はスマホデビューを果たしたのだが、
使い方を一から教えねばならない。

その為、スマホを購入したその日の夜に、レクチャーをしに私は実家に行ってきたのである。
私一人では心もとなかったため、次女も連れて…


一時間ほど教え、何とか通話とメールまでに漕ぎ着けた。
明日になれば忘れていそうだが、根気よく続けねば…

そして一休みをしていた所で始まった。
母のマシンガントークが。

以下
母、私、次女、で色分けしましたのでご覧下さい。

『土曜日はダスキンさんが換気扇掃除に来るからご飯は作れないよ』

母は脳トレと、運動不足解消のため、毎週水、土曜日は夕ご飯のおかずを作ってくれていたのだ。

『わかった』

『ダスキンさんねぇ…掃除代金現金にするか、引き落としにするか、どうしようかなぁ』

『いつもクレジットじゃないの?』

『クレジットだよ毎月。クレジットだといくら引き落とされたか分からないのよね』

『えっ?明細が来るでしょ?そこにダスキンて書いてあるはずだよ』

『明細あるよ、ほら』

明細を見れば、買い物と、NHKの事しか記載されていなかった。

『え~?ホントだ、おかしいね、普通ならそこにダスキンて出るはずだよ』

『通帳見ればわかるけど、ほらダスキンて書いてあるよ』

『???見せて、えっ?ダスキンてクレジットじゃなくて銀行引き落としじゃないのよ』

『そうだよ』

『銀行引き落としとクレジットは違うよ!』

なんか頭がこんがらがってきたうずまき


『ふ~ん、ややこしいね。ねえねえ!あの中国の、武漢の風邪さあ!』

中国の、武漢の?
『ああ、コロナのこと?』

『そうそう!あれ酷いよね!全くあの国はさあ!あの、しゅう…しゅう…』

『周富徳?』

『あんたそれは料理する人じゃない』

『習近平』

『それそれ!その、しゅう…しゅう…が上に出てきてからおかしくなったのよ!』

『周富徳?』

『習近平』

『昔はさあ、毛沢東とか、鄧小平とかさあ、ねえ?』

『誰?』

『昔の中国の偉い人だよ』

『私それ習ってないわ』

『今は授業時間短いからね』

『イエメンも酷いことになってるよね』

イエメン???

『ものすごい飢餓?かなんかで大変なのよ、支援はしてるけどね』

『他の国の人が?』

『そう、自分の国の人じゃなくて他所の国よ。あの国はコロナとか流行ってないのかしら』

『いやそれじゃコロナどころじゃないでしょ』

『それでさあ、こないだテレビで東条さんの事やってたのよ!』

えっと……とうじょうさん???
知り合いか何かか!?

『あの、海の攻撃で、東条さんが』

海?とうじょうさん?攻撃?
『ああ、真珠湾攻撃のこと?』

連想ゲームか

『そうそう!日本て石油が採れないじゃない?なんかそれが、石油を分けてくれないとかなんとか、忘れたけどそれがキッカケで攻撃をね!』

『そうなんだ…』

『昔はね~…な~んとかチャーチルルーズベルト~♪♪』

歌い出した!?

『どんな歌だったかなあ?…遊ぶ時に流行ってた歌なんだけど』

えっと、えっと、、、

『な~んとかチャーチルルーズベルト~♪♪って鞠突きの時に歌ったんだかなあ?』

『さすが戦時中、ルーズベルトってアメリカ大統領の?』

『そう、チャーチルは…イタリアだったかな?』
(実際にはチャーチルはイギリスである)

『イタリア?イタリアって日本とは…』

『確か同盟国だよ!』

『そうだっけ??』

『日独伊三国同盟って習ったけど』

『良く覚えてるね。その時ってロシアはソ連だっけ?』

『あんた、ソビエト連邦なんてつい最近の話しじゃないのよ』

『あれ、でも確かロシア革命のあとで…』

『ロシアがムッソリーニで』

『ムッソリーニってドイツじゃなかった?』
(実際にはムッソリーニはイタリアである)

『とにかくあの歌が思い出せないのよ、な~んとかチャーチルルーズベルト~♪♪』

『頑張って思い出して…』

『私その辺習ったけど覚えてない、興味なかった』

『そっか…』

『でね!今日バスで一緒に乗ってたおじいさん、爪の色がペンキで塗ったみたいに真っ白だったのよ!』

『えっ?あ、気付かなかったなあ…』
(話についてけん)

『ちょっとその人の前じゃ話しずらいしね、何かの病気よね、きっと…』

『ネイルしてたんじゃない?』

『いやいや、あれは違うわよ』

『まあ多分そうだよね、薬とかでそうなっちゃうのかな?』

『でね、ばあちゃんはこれからは絶対減塩を心掛けることに決めたのよ!やっぱりクレアチニンがね!』

『でもこないだの切り干し大根辛かったよ』

『あれは油揚げ入れすぎたのがいけなかったのよ』

『そうだけどちょっとしょっぱかったよね』

『あんたさあ~、見た?眞子さまのあの、小室さんのお母さんがさぁ』

へ??

『ちょっと問題あると思うのよね、凄く派手好きみたいだし』

『まあ眞子さんもまだ若いから、回りに反対されても突っ走っちゃうよね』

『借金も凄い額でしょう?』

『留学してるからね~、奨学金とかね』
(クレアチニンはどうなったんだろ)

『あ~!もうばあちゃんもね!ちゃんと保険入っとけば良かったって本当に後悔してんのよ!そうすれば今頃…』

『えっ?うん…』


『いや、昨日もさあ、歯医者さん行ったらね、やっぱり奥さんがいないのよ!もうずっといないのよ』

へ?歯医者さん?

『今度〇〇さんに聞いてみようかしら、奥さんどうしたのかしらって』

『介護があるとか、色々忙しいんじゃないの?時期的にも』

『ああ、そうかもしれないね!』

どうしよう……なんか頭がクラクラしてうずまき

『今週は本当に忙しかったのよ!歯医者でしょ!?内科でしょ!?眼科に筋トレににdocomoに』

『それは…お疲れ様』

『ばあちゃんね、ちょっと動くと凄いのよ、足が浮腫んで!これは絶対何かあるね!』

『え、いや大丈夫じゃない?』


『と言う訳で、日曜日にはおかずを作るから、厚揚げを豚バラで巻いたやつ作ってみるね!』

『あ、うんわかった…』

今日の話は厚揚げを豚バラで巻いた物、
で締めくくられた。

母の所にくるといつも帰りが遅くなる。
早く帰りたいとも言えないし、
まあ常に一人でいると話し相手もいないし、こうなるんだろうな。。

しっかしこの日はヤバかった!(笑)

家に帰ってから次女は

『ばあちゃんよく喋るよね』

『うん、今日のは凄かったよね…』

なんかこう…
この三人の中で、一番まともなのが次女なんじゃないかと思った。

私も母の歳になればあのようになるのかなぁ……


※今日もレクチャーしてきましたが、全部忘れてました(笑)
メールの練習で『こんばんは』と打とうとしたら、『こかん』になっていて…大笑いする次女と私。。
ばーちゃん頼むよ!ヽ(;▽;)ノ