『褒める』を考える | 人参さんは語りたい。

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引退気味モデラー『人参』の模型論、『持論』を語ります。
たまーに作りかけ模型をupしつつ完成するのは希。

みんなが右から見ている時は左から見てみて考える。
誰もが思いつつも口に出せないあれやこれやを書いて問題提起していくブログです。

さってと、今日は久々の自論語りでも。

この人参的な模型論、不和を呼び起こしたりもしますが好きだと言ってくれる人もいるのでまたやりますよ。




※以下話を進めるにあたりの『僕の中での』用語解説しときます。

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【超初級者】
   →パチ組、シール、スミ入れペンくらい。

【初級者】
   →部分塗装やガンダムマーカーによる全塗装などするくらい。

【中級者】
   →ある程度の工具が揃い、合わせ目処理をし全塗装をできるレベル

【上級者】
→中級者の上の方との境目が難しいので明言はさけます。

【本物】
→ホンモノ!!!!って人。
決してそれ以外がニセモノていう意味ではない。
※プロライターやデコレーションマスターとかに多いイメージ。
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今日のお題【褒める・褒めない】


昨今キャラクター模型界だと気になるお題ですね。
僕は【褒める】ではなく【褒めない】からこの問題を考えてみようと思います。




最近ではMAX渡辺さんが言ったらしい
『どんな作品にも必ず褒めるポイントはあるのだから褒める』という言葉。

また、よく言われるので
『うまい人は褒める』



さて、この2つの考え。
わからなくもないけど疑問も残ります。



『うまい人は褒める』なら
『褒めない人は下手』なのか?

もちろん違います。

こういう物事には正解はないのでどちらか一方の言葉だけを聞くのは危険と思います。


人間当たり前ながら自分が気持ちいい方の言葉を優先して聞くので褒めるが先行するのではないでしょうか?


僕は【褒めるだけ】の人を信用しません。



▪️褒めるという部分

『褒められた』部分は既に身についてる、もしくはそのまま努力すれば身につき伸びる伸び代と思います。


人を褒めないと思われがちな僕も作品の出来に関わりなく、感性やパーツセレクトを褒めたりというのは意外とあります。




▪️逆に考えてみましょう。

『指摘された』
『なにも褒められなかった』

きっといい気はしないでしょう。



ですが、指摘された部分て言うのはわかりやすくそこを直せば『作品力』が上がるポイントです。
未来に繋がり、結果が伸びやすいところでもあります。


レベル50の長所のばすよりも
レベル3の指摘部分のレベルアップの方が簡単ですぐに目に見える変化もあります。


※もちろん中にはすっとんきょうなことを指摘してくる人もいます(;^_^A




正直『何も褒められなかった』場合指摘して面倒になりたくないの可能性あるのでまず聞く耳持ってもいいかもしれません。


※突っ込まれる前に言うなら、僕も人の話を聞かない時もありますが、一応考えた上できいてません。


▪️問題点が…
一番いいのは褒めるとこ褒めた上で指摘することです。


それはわかります、知っています。
人からなにか聞かれたりする中級者以上の腕の方にはそんな人も多いでしょう。


解決策が難しいのが
『褒める場所が見当たらない』場合。


その作品単体、はじめましてだと探せばなにかしろあります。それは一番最初に書いたMAX渡辺さんが言うのはごもっともだと思います。



ではある程度の交友関係があり、その人の作品を何個も見てる場合はどうか?


正直ここが難しいと思います。
わかりやすくうまい作品を褒めるのは簡単?でも、作品の出来栄えにムラがある人もいます。


前に褒めた部分、前出来てたことが今回は出来てない。
あからさまに手抜きが見える作品もあります。

そういう場合は配色パターンや色彩センス、発想力を褒めるのが定番ですが(定番があっていいのか?)それすら無いものはどうしましょう?



…どうしましょう…




正直解決策がよくわかってません。
お子さんや、超初級者の人の場合なにかしろ見つけることが多いのですがねー。



最近はキットの出来がいいのも多いので、下手に塗るよりもつや消しスプレーのみの方がいいってこともあるし…

昔よりも褒めにくい世の中です。


また、かっこいい配色やカラーリングの定番化があります。昔に比べ瓶生でも綺麗な色の塗料が多いので色での褒めも使いにくくもなってます。





流石にそんな色問題も本物レベルになると明確に褒める(?)称賛する、感動するレベルになるんですが、中級者以上だと安易にこの配色やるよりもほかのもやれば?になる時も…うまくても『綺麗やね』『かっこいいね』としか褒められない。


どうせ褒めるならちゃんと〇〇の部分がすごくいいねと具体的に褒めた方が褒められる側もうれしいよね。



色の話が出たので書いておくと
チネラー(本物)のやるセンチネル系カラーと
そうでないなんちゃってセンチネル系カラーは奥行?深み?が違うので似て非なるもの、うまく言えなくても作品のオーラが変わります。



もっと知識あればカラーリングの指摘もできるんでしょうが人に指摘出来るほど明確に理解出来てないので、『綺麗だね』になります。


よく勉強で人教えるには3倍の理解が必要と言われますがそれですね。






人から褒められたらその裏側を考えてみると面白いかもしれません。

いつも同じようなことを褒められるならそれ以外を頑張ってみようとか。




そう感じられる人ばかりなら安易に褒めたりするんですが、褒めると慢心する人もいるので結局は人を見てになりますよね。



僕の場合、どこ探しても褒められない時無言になってしまい結果的に『無視』になってしまうこともあり、早く改善案を見つけたいところではあります。




『褒める』『褒めない(指摘する)』
どちらも難しい。
答えの見つけにくい問題ですが褒められてそこで満足にならないように前に進んでいきたいですね。


※『褒める』って時点で上から目線だよねということをごちゃごちゃいう人もなかにはいますが、その場合『称賛する』に置き換えてみてください。ま、辞典で見ると結局褒めることなんだけどね。




ではでは、復帰一発目の語り
日向ぼっこのベンチより、人参でした。