※閲覧注意。(BLです)
松村北斗×京本大我
慎太郎side
大「…ねぇ、しんたろ…北斗は気にしないでって言ってたけど…やっぱり俺…迷惑だったよね…?」
「そんな事ないんじゃない?本当に嫌だったらきょもが北斗の家に行きたいって言った時に断ってたと思うよ?」
大「…そう、かな…?…でもさ…明日朝から仕事なのに…不仲の俺が家にいるなんて…本当は今頃後悔してるかも…
俺…なんて事しちゃったんだろっ…」
今にも泣きそうなきょも。
「きょもは色々と考えすぎだって!俺もいるから絶対大丈夫!ほら、飲も?」
そう言ってきょもにビールを勧める。
きょもがグビッとビールを煽りながら、まだ何やら考え込んでいたけど…
少しアルコールが効いてきたのか、きょもの肩の力がふっと軽く抜けたのを感じた。
『今なら聞けるかも…』
「ねぇ、きょも…
きょもはさ…北斗とまた前みたいな関係に戻りたいと思ってるの?」
大「えっ…それは無理だよ…」
「なんで?」
大「俺…北斗に嫌われてるから」
「えっ?!嫌われてると思ってんの?!」
大「だってそうでしょ?北斗は俺のことには無関心だし…俺にだけ冷たいし…」
そう言って悲しそうな顔をするきょも。
『…北斗…完全に自分で拗らせてるな…』
「…じゃあさ、きょもはどうして今日北斗の家に行きたいなんて言ったの?」
大「…なんかね…久しぶりだったの」
「?」
大「久しぶりに北斗と目があったんだよね。
それが嬉しかったのかも…」
「…そうなんだ?」
大「うん。俺と目が合ってさ、ちょっと北斗の目が泳いだんだよね。それがちょっと面白くて…もう少し色んな表情が見てみたいなぁって…」
『…それって…
もしかして…もしかしたりする…?』
大「…俺、さ…、好き…なんだよね」
「えっ?!!」
大「俺…北斗の…」
『いやっ、ちょっと待って!
…なんか俺がドキドキしてきたっ』
大「笑ってる顔が昔から好きなんだよね」
「そっ、それって…」
大「犬みたいで可愛くない?」
「…へ?…いぬ…?」
大「うん、北斗が笑った時に見える犬歯がめちゃくちゃ犬みたいで可愛いの!あの笑顔見るとさ、あんずに会いたくなっちゃうんだよね〜、ふふっ」
「犬歯…ね…苦笑」
もしかしたらきょもも北斗のこと好きなのかも…なんて思ったけど…
北斗=あんずちゃん
…北斗…不憫すぎる…。
そして…
あんずちゃんの事を思い出して可愛く笑っているきょもは…
やっぱり恋愛に鈍感らしい…。