台ノ下山(三等三角点 736.82m)美瑛町 | 独り言ちの山暦

独り言ちの山暦

「風の又三郎、又三郎、早く此さ飛んで来!」「この頂で赤道から北極までの大循環の自慢話を聴かせてくれ。」

 

2024.3.31。

明日からは4月。

ではあるが朝から小雪が舞う。

天候の回復を願って、一日延ばした甲斐はあったのだろうかと寂しく思った

ものだ。

でも回復すると固く信じて美瑛町五稜地区にある三等三角点「台ノ下山」に向かった。

昨夜来の湿った雪が数センチ積もっていた。

7時38分に国道452号線、美瑛町五稜の交通止め地点からスタートした。

今回、同行していただいたのはKAWAさん、MUROYさんに加えて今年初めての

HIROSさん。

まずは車止めになっている国道を進む。

やがて薄日が差してきた。

正面に台ノ山らしき山が見えてきた。あれなのかね?

半信半疑である。

国道を1.8km進んだところで道は消えた。

この先はトンネルを掘る予定とか。2030年までには夕張まで開通する

計画だそうだが。これも半信半疑なところだ。

この地点から尾根に取り付いた。

天候は回復傾向。そんな応援に元気をもらう。

ここからは細尾根である。

これと言った危険なことはない。吹き溜まりの小さいコブを潰すように歩く。

ただ左側は雪庇で注意を払った。

・553付近になると視界が開けた。

晴れ渡っていれば十勝岳連峰が拝めるのかもしれない。

木々を躱すように細尾根に一歩を刻む。

尾根上に大木が屹立していた。

この逞しい生命力には圧倒されるとともに自然と敬う気持ちが湧いてくる。

最期の締めは・630から・700までの急登である。

山は登るもの。一歩一歩に登山の実感を享受する。

辛い登りこそ登山だ、と自分に言い聞かせるはこの時だ。

急登の途中で右側が開けた。

名も分からない山々が連なる風景に一息入れる。

登りきると平坦な細長い台地が150mほど続く。

その先に頂上があった。

9時30分に頂上に着いた。頂上の標識はない。

やはり寂しいものだ。KAKU先輩の手作り標識のありがたさを今更ながらに

感じたものだ。

頂上からの眺望は残念ながらである。

冷たい風に晒され寒さが染みた。

休むことなく下山を開始した。

国道まで戻り台ノ下山を振り返る。

国道のある地点で小休止した。

行動食を摂りながら本日の山を振り返った。

当然に「良かった、楽しかった」山好きの人の感想だ。

11時04分、下山完了。

総活動時間3時間26分。

総行程距離7.3km。

4月を迎える。まだ雪山を歩きたいものだ。