独り言ちの山暦

独り言ちの山暦

「風の又三郎、又三郎、早く此さ飛んで来!」「この頂で赤道から北極までの大循環の自慢話を聴かせてくれ。」

 

      2021.4.29。

      今日からGWが始まった。そして旭川では桜開花宣言が出た。

      我が身にとってはGWだからと言って、何ら変わることのない日常が続くが天気はこの間は

      あまり芳しくない。そんな中、29日の今日が晴れマークである。

      であれば、と言うことで美深町と枝幸町、雄武町の境に位置するシアッシリ山を目指した。

      二等三角点(902.85m。点名 志阿尻)。

       旭川を4時45分に出発し登山口の西尾峠には2時間ほどで着いた。

       準備を終え7時45分にスタートした。ルートは美深町と枝幸町の境界線を辿る。

       気温も10度ほど有り暖かく気持ちの良い歩みが続く。雪も締まりつぼ足でOKである。

       ピーク703への登りは稍急登であるが体力増進には避けられないところだ。

     ピーク703を登りきると目指すシアッシリ山が姿を現した。

     あと1時間と言うところだろう、と皮算用した。実際は40分ほどであった。

       一旦緩やかに下りピーク767を目指す。

      何とも気持ちの良い日だ。快適だね、と言葉を弾ましながら。

        ピーク767からは左手にオホーツク海が望めた。

        山から海を望む、気持ちが天まで登る思いだ。

        厳しい風雪に耐えているカバの木。枝を折られ樹皮を剥がされてもその生命は

        絶えない。凄い生命力だ。

        頂上に近づいた。左手は切れ落ちていて雪庇が発達していた。

        オホーツク海を背に頂上への最後の登りを頑張る。

 

      8時38分、頂上を踏んだ。2時間弱で思っていたより早かった。

      風は稍強いが青空の下のテッペンは文句なく爽快である。

 

      山々の名は分からないがウエンシリ岳方面。 

 

         地平線の向こうにオホーツク海

 

         頂上から少し下り眺望を楽しむ。

         無骨なカバの木々が愛おしい。

        おやおや、である。カバの木に何と、松が寄生しているではないか。

        どちらの木も風雪に耐え長く生き抜いて欲しいものだ。

        ピーク703に戻り休憩。軽く食事を摂りながらこの程度の山も実に良いものだね、と

       互いに納得しあったものだ。

        最後にシアッシリ山にお別れを告げる。そして有難う、も。

       10時15分、下山終了。予定より随分と早い。

       もう一つくらい低山でもと頭を掠めたが、早く風呂で汗を流しビールを飲む誘惑には

       勝てなく帰路に着いた。

       トロッコ王国にはそれなりの人が出ていた。トロッコにのる家族を横目にGWとは「そう

       あるべきだ」と呟いた。