砲台(四等三角点 567.91m)美瑛町 | 独り言ちの山暦

独り言ちの山暦

「風の又三郎、又三郎、早く此さ飛んで来!」「この頂で赤道から北極までの大循環の自慢話を聴かせてくれ。」

 

2024.3.7。

四等三角点「砲台」。

旧陸軍の演習地に因んで付けられた点名だろうか。判然とはしないが

雪上を歩くことを主目的として尋ねてみた。

美瑛町は旭川市より冷え込みが厳しかった。

朝7時の気温マイナス16.9度。故に青空が広がり日差しはタップリ。

7時48分。

空き家横の林道から取りついた。

今日はKAWAさんと2名。

足回りはスキー。何処かで少しでもスキーを滑らせることを期待した。

林道を辿ったが雑木が繁っていた。

気持ち良く下山時に滑ることはできそうにない。

林道を・500mまで上がると視界が開けた。

十勝岳連峰を眺望する。

西側には芦別岳の頂が顔を覗かしていた。

木々の伐採跡地から三角点を目指し進んだ。

また林道に出た。

その林道を東へと歩を進めるといつの間にか三角点を通過していた。

なんとも味気ないではないか。まあ歩くことが目的なら仕方がないか、と

諦めた。

8時55分。ここまで略1時間である。

それではと。

物足りなさを少しでも穴埋めしよう。

次へのピーク582mまで足を伸ばすことにした。

蒼空の許。

静けさと穏やかさが気持ちを和ませてくれる。

ここから眺める「美瑛富士」。なるほど感があると納得した。

新たに植樹されたカラマツの幼木。

エゾウサギに無残なくらいに皮を剥ぎ食われていた。

これで成長できるのだろうか。

9時22分。

ピーク・582m。伐採されていない広葉樹が広がってた。

さてどうする。

まだ物足りない。次のピーク・608mまで行こう。

穏やかな登りが続く。

スキーで滑走する傾斜ではない。歩くことだ、ただただ。

9時45分。

ピーク・608m。2時間ほど歩いた。

少しの汗を流しノルマ分のカロリー消費は達成したようだ。

そこで頭を過ったのは雪焼けである。

シミは齢を重ねた勲章とはならない。美肌こそが勲章だ、とKAWAさんは

頬を摩った。無理に挑戦してみるのも良いことだ。

今日はピークを目指して歩いた。でもそこにはピークの装いはなにも

無かった。

思い返せば自分の人生にもピークは幾つもあったのだろう。

そこを何とか歩き越えてきた。

そしてまたピークを目指す。小さなピークであっても越えるべくピークを

持つことはやはり必要だ。

山歩きはそれを教えてくれる気がするのだ。

折り返し下りには芦別岳、富良野西岳を朧げに遠望できた。

毎朝、体重計に乗る。

気が付くと「アレアレ 体重が増えている」。

カロリー消費効率が落ちてきたのだろう。だからと言って運動で体重を

落とすのは並大抵の努力ではない。

摂取カロリーを抑えることしかないのだろうけど、これまた問題だ。

酒はヤメラレナイ。悲しい時も、辛い時も、寂しい時も、そして楽しい時も

一緒に彩ってきた盟友である。いまさら裏切ることできない。

盟友に告ぐ!

たのむからこれ以上に仲良くしないでくれ!でも去らないで欲しい、と。