ポン沖里河山(四等三角点名 展望台)深川市音江町 | 独り言ちの山暦

独り言ちの山暦

「風の又三郎、又三郎、早く此さ飛んで来!」「この頂で赤道から北極までの大循環の自慢話を聴かせてくれ。」

 

2024.2.20。

昨日の旭川の最高気温13.8度。

これがマイナスであっても驚かないが、なんとプラス気温である。

これには驚いた。

加えて夜半には2月の雨である。雪を解かす雨には早すぎるよ、と

融雪への喜びよりも恨み言の一つも出てしまう。

夜来の雨あがり正午の気温はマイナス2度である。

これには納得するとともに胸を撫ぜ下す思いだ。

少し天候は不安定ではあったがMUROYさんが探してくれた深川市にある

ポン沖里河山(622.33m)を目指した。

事前に本日のリーダーであるKAKU先輩が駐車場、等を丹念に調査してくれて

いたお陰でスムーズに事は運んだ。

当初の計画では「アップルランド山の駅」に駐車させていただき、そこを

起点にスタートすることとなっていたが、林道が開いていた。

林道を1Kmほど車で入ることができた。

今日は札幌のSAINさん、NAKAMURさんを加えて10名である。

7時33分にスタート。

先ずは林道を進む。

管理されたカラマツ林は気持ちの良いものだ。

日差しはないが穏やかな日和である。

林道が消える地点から尾根に出た。

そこには白樺林が広がってた。

白樺林に入ると自然と視線はカバノアナタケ探しになるようだ。

ここは若い元気な木が大宗を占めていた。

白樺も規律良く並んでいる。

人の手で植林された林のように思える。

雪は固く締まっており夫々が好きなようにルートを取り登る。

肌が綺麗な白樺に出会った。

カバノアナタケを絶対に寄り付かせない「美人さん」だ。

イルムケップスカイラインに向けて一直線に南へと進む。

齢80超えのOTOさんの健脚。

200mほどの登りが続くが元気が衰えることは無い。

見つからないカバノアナタケを、それでも諦めることなく探し続けるMIYAZAK先輩。

この粘りが山頂直下では報いられることとなった。

巨大なカバノアナタケをついには探しあてたのだ。

イルムケップスカイラインに着いた。

ここまで登れば山頂は一つの息の間である。

諸先輩方が登ってくる。

身体が息遣いが楽しそうに弾んでみえる。やはり山に映える人たちだ。

頂上への最期の登り。

一斉スタートのように登り始めた。

頂上間近で。

雪が風に乗り礫のように頬を叩くようになった。

でも愉しそうに見えるはNAKAMURさん。

気温はマイナスになった。

2月の北海道だ。これが本来の姿だ。

風に雪に、そうして冷たさに抗して進む姿が道産子だ。

決して顔を下げないSAINOさん。

真っ直ぐ前をみて頂上へと達するのだ。

9時10分。頂上に到達。

登り1時間37分。

少し古くなった標識があった。ここもそれなりに登られている山なんだ、納得。

頂上は寒かった。

10分程の休憩で下山を開始。

眺望は無かった。沖里河山への見通しもなかった。

下りもそれなりに楽しかった。KITAMURさんはドンドンと下る。

KAWAさんとスキーでも楽しめるかもね、と。

でも再度訪れることはないだろう。

登りに見つけておいたカバノアナタケをを忘れることなく採取。

手慣れた手つきはやはりプロのものだろう。

下りも雪が頬を叩いた。それがとても楽しい、そして嬉しいね。と笑顔で話す

IIMURさんの冬山賛歌には大きく頷き返した。

下山後はアップルランド山の駅で食事を摂った。休憩室を快く使用させて

いただいて感謝だ。

そのお礼の気持ちもあって「ふかがわシードル ドライ」(375ml)を贖うことと

した。特産の林檎を原材料としたシードルである。それぞれの地域が振興のため

に頑張っている姿は尊い。GDPのことだけでなく地域住民の幸せのために

なってくれればと思う。

帰路。今日も晩酌談議である。やはり日本酒4合は飲みすぎかもしれない。

枝豆とマグロの刺身があれば良いと、MIYAZAK先輩。そうするとやはり

自分は食べ過ぎだろう。節酒節食が長生きへの術だとすれば「2合の酒と

冷奴」を目指そうと少しだけ、瞬時は思った。