2024.1.27。
土曜の朝。読書から始めた。
ドストエフスキーの「未成年」を読んでいる。
11時頃になると何処か外へ行きたくなった。
これとて計画はない。
ゲレンデスキーかそれと近くの山でも歩こうか、思案の為所である。
何時か調べた山で美瑛町の第五山を思いついた。
昼近くの出発でも時間的には間に合うだろう。
急ぎ準備し、11時30分に自宅を出た。
美瑛町の宇漠別。12時10分にスタートすることが出来た。
林道をテクテクと歩き途中から尾根へと取りついた。
目の前を狸が横切る。狸は冬眠しないのだ、と知った。
美瑛の丘陵地帯の畑の中に頂上があった。
豊穣の大地は雪の下で休眠中である。
多分に夏には小麦、馬鈴薯が植え付けられている大地である。
小雪が舞い降りてきた。
幻想的な演出だと思った。
「山を登る」的には物足りないし、登山と称するには憚られるけど
広い雪原に独り立つと胸奥から湧き上がる感動があった。
スキーを滑らすには斜度が不足しているし、踝までの雪が重い。
下りも歩くように戻った。
距離は往復で3.2km。
所要時間は1時間30分。
午後2時20分には自宅に戻った。
読書だけで時間を過ごすよりはビールは旨いはずだ。
そんな土曜日の夜を過ごす。