生娘山(四等三角点 旭川市神居) | 独り言ちの山暦

独り言ちの山暦

「風の又三郎、又三郎、早く此さ飛んで来!」「この頂で赤道から北極までの大循環の自慢話を聴かせてくれ。」

 

2023.12.26。

暖かい朝。午前7時の気温はマイナス2.2度。

マイナス10度を下回ることがなければ過ごしやすい。

久し振りに顔を合わす方も含め、今回も旭川市近郊の低山。

6人もいれば冬眠が遅れた羆に出遭ってもなんとかなる安心感が漂う。

支度をしていても自然と笑顔になってしまう。

四等三角点で点名は「生娘山」。co344mである。

三角点の点名はどのように名付けるのか、分からないが「生娘山」とは

中高年の男性である私には、何と感想を表していいのか難しい。

まあ強いて言えば日本酒を連想するのは許されるだろう。

だけれども頂上には「何か」があることを淡く期待して8時丁度にスタートした。

今朝に降った新雪を踏みしめる。これが何とも言えない幸せを呼び起こすのである。

誰も訪れることが無いだろう、頂上へのルートは新鮮そのもである。

久し振りの山。久しぶりのスノーシュー歩き。

MUROYさん、IIMURさんも¥は元気いっぱいである。

気温が高いこともあり汗が流れた。

羆に出遭えば冷や汗であろうが今回の汗は健康を証明してくれるものだ。

山の木の実が今年も不作だと言う。

これも異常気象の影響か。とKAKU先輩が呟く。

羆もエゾシカも、そして森に生きる動物が段々と生き憎くなっていくのか。

エゾシカの足跡が残っているが姿を見かけることはなかった。

久し振りでもあり、みなさん沢山とお喋りをしたようだ

それぞれが山歩きの楽しさを堪能しているうちに頂上が迫ってきた。

ここが頂上。

期待していたものは?

やはりなかった。静かな雪の世界が晨としていた。

いつものことであるが

KAKU先輩にはきめ細かい気遣いがある。

「生娘山」の手作り標識を持参してきてくれた。(当然、持ち帰ってきたけれども)

「生娘山」の頂上には素直でうぶな喜びがあった。

充実感が連帯してくるようだ。一人ひとりの喜び、達成感が次へと広がっていた。

それで良しとしよう!

まだ時間は早い。

500mほど奥にあるco396mに向かってみた。

MIYAZAK先輩、KAWAさんが雪と戯れるが如くドンドンと登っていく。

何時になっても齢を感じさせない人たちだ。

低山ではあるけれども雪山は「どうしてこんなに良いのだろう」と

話し合うのが聞こえた。

久し振りにいい汗を流した。

今晩のビールが楽しみ、と笑い合う姿はやはりどこまでも若々しい。

この若々しさが「生娘山」には映えるのだ、と思った。

木の陰から姿が。

赤い人がピークを踏んだようだ。

ピークから少し下がった処。

巨大なミズナラの木が聳えていた。

この大いなる生命力。

いつまでも「初々しさ」を忘れることなく、元気に明るく次へと繋げていきたいものだ。

山は待っていてくれたのだ。

久し振りと言うこともあり、皆さん存分に楽しんだようだ。

やはり「楽しさ」「満足感」は次へのエンジンとなる。

年明けにはまた次の山だね、と別れた。

山を待ちぼうけにさせてはいけないから。お疲れ様でした。